映画「マッド・ダディ」ネタバレと感想 お母さんもいるよ。

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ここでは映画「マッド・ダディ」のストーリーと感想を紹介しています。

 

マッド・ダディ

マミーもですよ。

 

日本での知名度が高いためニコラス・ケイジがメインな感じですね。

原題は「MOM AND DAD(母と父)」です。

B級感丸出しなのはわざとだと思いますが、エンディングで「あーB級でした」と感じました。

ストーリー

父と母、思春期の娘、小さな息子。

仕事へ出かける父、ジムへ行く母、反抗的な娘の態度、おもちゃで遊ぶ息子。

よくある家族風景。

朝、テレビから流れてきたニュース。

「子供が車に置き去りにされて、線路に放置。

そして車ごと電車に轢かれて死んでしまいました。

母親は故意に置いたと思われ・・・」

そんなニュース消しなさい。

今日はテスト最終日なので、終わったら彼氏に会いに行きたい。

しかし、母が言う「今夜はおじいちゃんとおばあちゃんが来るのよ、家にいなさい」と。

なんてつまらない家族なんだと思いながら学校へ行く。

学校でなんとなく授業を受けていると、教室の電話が鳴り(教室に学校用の内線があるようです)、生徒が呼び出される。

すぐにまた電話が鳴り、また生徒が呼び出される。

外ではサイレンがなり、警察が集まってきた。

「なんの騒ぎなの?」

娘は親友と二人で帰ろうとする。

廊下へ出ると生徒がみんな走っていた。

「何々?これは本当に何かあるみたいね」

外へ出ると学校の門に親たちが集結していた。

迎えに来たようだが、様子がおかしい。

一人の生徒が親の元へ走っていくと、いきなり鍵で殴り殺される。

生徒全員がパニックになり、親たちは一斉にフェンスを乗り越えて我が子を攻撃し始める。

娘は親友の車に乗り、学校を後にする。

母はジムでエクササイズをしている。

お尻を振ったり、腰を回したりするエアロビクスにうんざりしているよう。

その後、友人とカフェで時間を過ごす。

「私たちって、本当に年取ったわね。

娘たちに嫉妬するわ。

でも、いつか胸やお尻が垂れるかと思うと、いい気味ね。」

娘は親友の家に着く。

テレビでニュースを見る。

「親が我が子を襲う事件が全国で続発しています。」

ねーねー、これやばくない?・・・あれ?

親友は二階へ、そこには親友の母親がいた。

ドタンッ!

娘が物音を聞いて二階へ行ってみると、親友は絞め殺されていた。

逃げ惑う娘。

そこへ娘の彼氏登場。

「お前の弟が危ない、早く家に行こう」

娘は彼氏と家に帰る。

家に着き、弟を探す。

そこへ父がやってくる。

「お前が娘の彼氏か、出て行け!」

「違うんです、説明させてください!」

二人はつかみ合いになり、倒れた彼氏は意識を失う。

そこへ娘が二階から降りてくる。

すると・・・父親の目つきが変わり我が子に襲いかかる。

しかし、弟のおもちゃへつまずき、思いっきり倒れて意識を失う。

今度は母親が帰ってくる。

娘と弟は地下室へ逃げ込む。

父と母はあれこれと道具を使い、ドアを開けようとする。

子供は壁の隙間を抜け、二階へ。

そして、屋根裏から廊下へ降りる。

その音を聞きつけて親と揉み合い、最終的にキッチンで追い詰められて絶体絶命。

その時。

ピンポーン。

「今日は親が来る予定だったな・・・」

仕方なくドアを開けると、おじいちゃんおばあちゃんが立っていて、父を襲い始める。

小さいナイフでグサグサと。

隙を見つけて逃げた娘と弟。

そして復活した彼氏。

おばあちゃんは母に殺され、母は彼氏に鈍器で殴られ気絶。

父はおじいちゃんともみ合って車で発進、おじいちゃんは発進した車と他の車に挟まれて死亡、その衝撃で父は気絶。

ラスト

地下室の柱へ縛り付けられた父と母。

母「これをほどいてちょうだい、もう大丈夫だから。」

娘「二人を信用したいけど、まだ無理ね」

父「俺たちは二人を愛してるんだ、本当だ、だからッッッッ!!」

端的ネタバレ

親がテレビからのなんらかの影響で我が子を殺し始める。

逃げる子供、殺そうとする親。

ニコラス一家も大暴れの末、両親を地下室に縛り付ける。

しかし、まだ殺意は治らない。

感想

テーマ性も面白いし、音楽は「イット・フォローズ」みたいだし、悪くない。

でもエンディングが中途半端だ。

絶対続編がないのに真相が全くわからないのはかなりもやもやする。

①この映画のテーマ

この映画のテーマは割と大人向けだと思う。

「老い」をテーマにしているからだ。

一度は子供だった、思春期だった、やりたいことをやっていた、輝かしい未来を想像していた自分。

しかし、現実は面倒な子供、だらしない体、やりたくない仕事。

親は努力しているが同時に絶望している。

その感情が吹っ切れた時、何かをぶち壊したくなる。

「自分を縛っているのは自分の子供である」

大人が抱えるストレスと、そのストレス発散。

今回はその「ストレス発散」が「子殺し」に結びつくというB級な展開なのだ。

ちょっと結びつかないのが残念ですが、なんとなくそう感じます。

②音楽

音楽はなかなか良かったです。

時代設定は現代ですが、80年代風シンセサイザーと現代のビート。

狂乱シーンで楽しげな音楽を流す定番の手法を3回くらい使ったのはちょっと残念。

サントラがちょっと欲しくなりました。

ホラー映画では音楽で印象付けるか、無音でビビらすかのどちらかが多いです。

今回は静けさはなく、ちょっと不気味な音楽を楽しめます。

③ここが残念

全体的には悪くないです。

いい音楽、唐突なストーリー、コメディー調ニコラスの演技。

ただ、原因が全く明かされないのは本当にもやもやします。

原因は「テレビ」のようですが、その程度の演出のみ。

残酷描写も少ない。

つまりターゲットを絞っていないので、誰が見ても「そこそこ」な作品になっています。

ホラー好きにとっては薄口。

ホラーを見ない人にとっては唐突で意味不明。

ターゲットは絞るべきだが、ニコラス・ケイジが出ているのでちょっと一般よりにしたのでしょう。

まとめ

学校での授業のシーンが印象的でした。

「商品には設定された寿命がある。

その時が来ると壊れ、新しいのを買うことになる。

だからみんな新しいものが欲しくなる」

この映画のテーマである「老い」を言い表したシーンですね。

劇場で見て損はないと思いますが、自宅でも十分でしょう。

子供が大好きな親御さんは観覧禁止。

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この記事を書いた人

tetsugakuman

tetsugakuman

基本的にはダークな映画を好む。
スリラーバイオレンスホラーミステリーサバイバルSFアクションなど。