映画「OLD/オールド」ネタバレと考察 意味のないシーンは1つもない。

ここではM・ナイト・シャマラン監督の映画「オールド」についてあらすじと見所を紹介します。

重要なのは最初と最後。

OLD

オールド

1時間が2年に相当するだと・・・

どんでん返しといえばM・ナイト・シャマラン。

今作は予告編で割と大部分のシステムは披露しています。

考察すべきポイントは最初と最後です。

管理人

ストーリー部分は長いので「端的ネタバレ」まで飛ぶか、見たという方は「感想」まで飛んでください。

ストーリー

ある家族がリゾートに休暇に来ていた。

ホテルに着くと地元のスタッフ10人ほどと白人の支配人らしきおじさんが仰々しく出迎える。

車から降りると早速ウェルカムドリンクを出される。

息子と娘はドリンクバーへ行き、そこで従業員の子供らしき男の子と友達になる。

部屋へ案内されると父がパンフレットを見ながら「なんでだ!?ここのビーチは子供たちは入っちゃいけないんだって。残念でしたー!」という。

息子「嘘だーそんなこと書いてないよー!」

みんなはビーチへ行くことにする。

息子と友達はビーチにいる大人を見つけると「名前は?仕事は何をしているの?」と聞いて回った。

ダンサーだったり、看護師だったり、警察官だったり。

夜、親が喧嘩をしている。

実は離婚の前に最後に楽しい思い出をつくるためにここへ来たのだった。

母「あなたはいつも未来ばかり見ているのよ!」

父「お前は過去ばかりを見ている!」

翌朝。

支配人に「すごくいいプライベートビーチがありますよ、行ってみませんか?」と誘われ行くことにする。

他にも行く人がいて、合計10人ほどで海岸へ到着する。

遊んでいると、ビーチのはじの海で女性の死体が見つかる。

一同はパニックになるが、初めからビーチにいた男が怪しいとみんな思う。

1人がビーチを出て警察を呼ぼうとするが、途中で気を失ってしまう。

すると、ビーチにいたお婆さんが倒れて亡くなってしまう。

ついでお婆さんが連れてきた犬も死んでしまう。

何かがおかしいとみんなが様々なことを勘繰る。

ちょっと見ないうちに息子と娘が見た目で5歳ほど成長していた。

最初からビーチにいた男に話を聞くと、最初に死体で見つかった女性は自分の連れで多発性硬化症という難病が発覚し、このビーチへ気晴らしに来ていたのだという。

大人たちが話し合いをしているとき、息子と他の家族の娘が歩いてやってくる。

なんと、その娘は妊娠して妊娠5ヶ月くらいになっていた。

みんなは気が動転しながらも出産を手伝ったが生まれてすぐに赤ちゃんは死んでしまう。

ここまでの経緯でみんなが出した答えはこうでした。

何が起こっているのか

このビーチでは時間が早くすぎている。

しかし、爪や髪の毛は伸びていない。

そこで出た結論が、ビーチを取り囲んでいる岩には特殊な鉱石が含まれていて、細胞の成長を著しく早めるのだろうと。

爪や髪の毛は生きていないが生きている細胞は急速に成長する。

時間としてはこのビーチでの1時間は現実世界での2年に相当するのだ。

崖を登ってみた人は途中で気を失って落下して死んでしまい、泳いでビーチを出ようとした人も死体となって流されて戻ってきてしまった。

他の人たちもあらゆる理由で死んでしまった。

夜。

父は視力が悪くなり、母は耳が遠くなってしまった。

そして両方とも寿命が尽きてしまう。

翌朝。

生き残ったのは大人になった息子と娘だけだった。

お昼の12時に到着し、その時10歳だとしてそこから20時間経っているので40歳歳をとっている。

見た目は50歳の2人である。

息子はここでホテルで友達になった子供から手紙をもらったことを思い出す。

そこには「おじさん(ホテルの支配人)はサンゴが嫌いなんだ」と書いてある。

ビーチからはサンゴの山が見えている。

何か関係があると思った2人はサンゴの近くへ泳いで行くとそこには洞窟が・・・

一方その頃。

ビーチを監視している人「2人ともなんでサンゴに向かったんだ・・・?まいいか、もう死んだだろう。

あー本部、聞こえますか、実験終了です。」

本部「本当だろうな、前回は大変だったんだぞ。」

監視人「大丈夫です、2分以上も出てきてませんので。」

監視人はカメラなどの撮影機材を回収し車に乗り込みある施設の中へ入っていく。

そこは、製薬会社だったのだ。

彼らはビーチでは細胞が爆発的な速さで成長することを知り、そこを薬の実験場にしたのだ。

まずは薬局で特定の薬を買う人のレシートにクーポンをつけ、そこからリゾートホテルへ誘導し、ウェルカムドリンクで薬を飲ませ、ビーチへと連れて行くのだ。

普通であれば薬の効果は何年も調べる必要があるが、あのビーチでなら1日で1生分のデータが得られるのだ。

ラスト

ホテルのプールサイドでくつろいでいる警察官に男が話しかける「警察官でしたよね」。

その後、ホテルに到着するする人に渡すウェルカムドリンクを落として割り、こう言った。

「私ならそれは飲まないですけどね、毒が入っていますから。」

立っていたのは息子と娘だった。

その後、駆けつけた警察官がヘリコプターで2人を空港まで送り届ける。

警察官「安心してください、空港までおじさんが迎えに来ていますから。」

息子「どうかな、50歳になった甥っ子を見てなんて思うだろう。」

娘「大丈夫よ」

端的ネタバレ

ビーチは特殊な鉱石に囲まれていて「細胞を急速に進化させる」空間になっていた。

いわば「時間が早く経過する」感じなのだ。そこでは1時間が2年という速さになる。

それを知った製薬会社がビーチを薬のための実験場にしたのだ。

様々な病気を持った人に薬を飲ませ、ビーチで1日(1生)を過ごさせて観察する。

そうやって新たな薬をすごい速さで実験し作っていたのだ。

感想

映画自体は非常にシンプルで、表立ったテーマもわかりやすい。

そのために最初は「つまらなかった」と思ったのだが、考えれば考えるほど面白い部分を見つけられたので「さすがシャマラン監督!」と唸ってしまった。

いくつかのポイントでそれを考察していきましょう。

1.ホテルの修復

初めに家族がホテルへ到着するとき、なぜか修復しているシーンを映していますよね。

タイルを貼ったり、花を置いたり。

これは、ラストで監視人が言われた「今回は大丈夫なんだろうな」につながる描写だと思います。

最近もビーチを抜け出した人がいて、その人がホテルで暴れて壊した部分を直しているのではないでしょうか。

2.子供はビーチへ行ってはいけない

ホテルの部屋に到着すると父親が冗談で「子供はビーチへ行ってダメなんだって」と言います。

もちろん嘘なのですが、これは「あのビーチ」は病気が発症した人を実験的に送り込むところで、子供は病気を発症していないことが多いため「子供はビーチへ行ってはいけない」と暗示しているのだ。

しかも、この時手にしているパンフレットは製薬会社のパンフレットで「ここはいい会社なんだ」と言っています。

3.この映画のテーマ

ホテルでの初日の夜。

夫婦は喧嘩をします。

妻は「あなたは未来しか見ていないのよ!」とリスクコンサルタントの夫に言う。

※リスクコンサルタント:未来を予想して危険を回避する仕事。

夫は「お前は過去ばかり見ている!」と博物館勤務の妻に言う。

※博物館勤務:過去を勉強する仕事。

ここは映画の大きなテーマをうまく表現している。

この映画のテーマは「今を楽しみなさい」ということだと思う。

あのビーチでは時間がすごく早く経過する。

ビーチ自体が「人生は短い」という言葉を表現している場所なのだ。

未来を見たり、過去を見たりするのもいいが、大切なのは「今」なのだと。

我々は人生が長いと思っている。

しかし、そうでしょうか。

皆さんは今何歳ですか、この年まであっという間じゃなかったですか?

夫はこの映画で何度か「後で話がある」と言います。

しかし、その「後で」はやってきません。

(最終的には何を言いたかったのか忘れてしまいます)

どんでん返しのためのストーリーではありますが、人生の教訓をメタファー的に様々盛り込んだのがビーチでのシーンだったのです。

4.ホテルの子供は誰?

この映画一番の考察ポイント、それがホテルで友達になり、暗号でヒントをくれたあの少年は誰なのかというところです。

人種的には東南アジア系か中南米のような褐色の肌をしています。

しかし、白人の支配人を「叔父さん」と呼びます。

なんらかの理由で両親が映らないので叔父さんと生活していると考えて間違いないでしょう。

叔父さんはその子に「あの子たち(ビーチへ行く家族)とは遊んではいけない、あっちの子たち(ビーチへ行かない子)たちと遊びなさい。」と言います。

ここはまだ考察しきれていませんので今度アップデートしていきます。

面白い案や発見があればコメントで教えてください。

5.その他

その他小さいところですが、色々と解説・考察していきます。

ホテルの名前

冒頭で2度もしっかり映されるホテルの名前「ANAMIKA」はヒンドゥー語で「何もない」という意味。

73番

監視人は「実験73番、終了」的なことを報告します。

今回の実験(1日)が73回目だとすると毎日やっていたとして2ヶ月半やっていたことになります。

1日おきだとしても5ヶ月、まだまだ始まったばかりだったということですね。

担当の女性

支配人の近くにいて最初にウェルカムドリンクを運んできた女性。

細いがかなり筋肉質でした。

気になるのはラスト、自体が暴露された時、唖然として椅子に座っている様子が映されていました。

これは想像なのですが、彼女自身、もしくは彼女の夫や子供が重い病気を持っていて、製薬会社に薬を作ってもらわないとかなり危ない状況なのでは無いでしょうか。

むしろ、自分もビーチの発見者であり製薬会社を焚きつけた人である可能性もあります。

ここに関しても情報不足なのでアップデートしていきます。

まとめ

シャマラン監督の映画の中でも今作は「意味のないシーンはない」と感じる映画でしたね。

2回目に見るときは多くの発見ができると思います。

ちなみに、あのビーチってどうやって発見したんですかね。

入ったら出られないのにあそこの特殊さを知り、実験するに至った経緯も考えたいですね。

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この記事を書いた人

tetsugakuman

tetsugakuman

基本的にはダークな映画を好む。
スリラーバイオレンスホラーミステリーサバイバルSFアクションなど。