映画「スパイラル :ソウ オールリセット」ネタバレと感想 犯人はあいつしかいない問題。

ここでは映画「スパイラル :ソウ オールリセット」のあらすじと魅力を紹介します。

スパイラル

ソウ オールリセット

ジグソウ・・・なのか。

大人気ソウシリーズの最新作がいよいよ公開!

予告では映画「セブン」のような雰囲気がありますが、どんな映画なのでしょうか?

公開前に特別に見せていただいたのでネタバレなしでご紹介いたします。

あらすじ

スリを追う1人の刑事。

追いかけた先は地下鉄だった。

しかし、線路の上で豚のマスクをかぶった人に捕まってしまう。

・・・気付いたら舌を器具に固定されて、危うい状態で吊るされていた。

そこでテレビがつく。

「ゲームをしよう。2分後に電車がやってくる。お前は裁判で偽証し多くの無実な人を刑務所に送ってきた。

その舌を体重で引き抜くか、電車に轢かれて死ぬか、どちらかだ。リブオアダイ、メイクユアチョイス。」

刑事はなんとか舌を引き抜こうとするが痛みに耐えきれず、電車に轢かれてしまう。

警察殺しの事件が発生したので警察署は怒りに燃えた。

事件の担当は殺された刑事の相棒でもあった主人公に任される。

しかし、主人公は過去に不正をした刑事を告発し刑務所送りにしているためみんなから嫌われていた。

しかも主人公は元署長の息子なのだ。

現署長は主人公の新しい相棒に新人刑事を指名し、2人は捜査を始める。

そんな中、情報をつかんだ他の刑事が主人公に報告せずに怪しい廃墟へ向かった。

またしても豚のマスクをかぶった人に捕まってしまう。

警察署には犯人から映像が届いた。

中には見覚えのある場所で「本当のことを言わないとまだまだ警察が死ぬ。」と言っていた。

みんなは映像の場所へ向かうが死んだ豚があっただけだった。

そこにはまた犯人からのメッセージがあった。

メッセージの場所へ行ってみると、そこには主人公に非協力的だった刑事の死体があった。

「ゲームをしよう。お前は無抵抗の一般市民を撃った。2度と起きてはいけないことだ。

お前の指は装置に繋がれている。指を引きちぎらなければお前の入っているプールの水が増えお前は感電死する。」

指を引きちぎれなかったその刑事は感電して死亡していた。

操作を続けると1人の男の名前が出てきた。

それは元警官で今はアルコール依存症の集まる会を教会で開いている男だった。

その男は正当防衛と嘘をついて一般人を殺し、主人公によって告発された元警官だった。

今度は警察署に大きな荷物が届く。

中身は人の皮膚が巻きつけられた人形が入っていた。

その皮膚にはタトゥーがあり、相棒になった新人刑事と同じだった。

さらに、あるペンキ屋のインクも入っていた。

ペンキ屋は今では食料品やで肉なども売っている場所に変わっていたが、主人公は父親とそのペンキ屋によく行っていたのですぐに場所がわかった。

そこには皮膚を剥がれた死体が吊るされていた。

さらに、街で制服警官が腕を切られたという情報が入り飛んでいく。

怪我は大したことがなかったが、主人公は警察署がガラガラになっていることに気づいた。

「署長が危ない!」

署長へ電話をしたが出ないため急いで署へ戻る。

その頃、署長は警察署の地下で拘束されていた。

「ゲームをしよう。お前は署内のことを隠蔽し、無実の市民を守らなかった。

今度はお前が”隠蔽”される番だ。

煮えたぎる蝋が顔の上から落ちてくる。止めるには首の後ろの刃物で脊髄まで切れば装置は止まる。

歩けなくなるが死は免れるだろう。」

しかし、なす術なく署長は蝋で窒息死してしまった。

犯人に近づけなくてイライラする主人公。

数日前から父親とも連絡が取れず、疑いの目は徐々に父親や自分にも向けられる可能性があった。

再度、自分が告発した元警官に会いに教会へ行くがそこで主人公も捕まってしまう。

端的ネタバレ

実は犯人は相棒になった新人の刑事だった。

犯人の父親は警察官の不正を目撃し、それを確認しにきた警察官に「その目で見たんですね?」と質問され「はい、ちゃんと法廷で証言します。」と答えたら警察に打ち殺されてしまい、それを奥の部屋から目撃していた。

その撃った警察官を告発したのが主人公だったのだ。

犯人はそれ以来警察への復讐を近い、さらに正しい刑事である主人公と手を組みたいと思っていた。

主人公の父親も多くの汚職を隠蔽していたので犯人の最後の標的となってしまい、装置によって殺されてしまう。

警察が駆け込み、父親が死に、犯人は逃げてしまう。

(続く・・・?)

感想

他の方の感想を見ると軒並み評価が低いですね。

現時点(2021年9月10日)でフィルマークスの評価は☆3とギリギリのラインです。

なぜそんなことが起こっているのか、解説していきます。

管理人

ちょっとボロクソに書きますけど、それは「ソウシリーズとしてみると」という感想です。

シンプルに刑事が猟奇殺人鬼を追う映画として見れば面白いです!

まずソウシリーズは大人気スプラッターシリーズです。

1作目はシチュエーションスリラーとして大傑作ですよね。

2作目からはスプラッター映画となるがシリーズが進むにつれて絡み合うストーリー、犯人の意志、そして何よりも目を覆いたくなるような「拷問装置」が魅力的だ。

つまり、この映画を見ようとしている人は「ソウシリーズのストーリー(繋がり)が好き」「拷問装置のアイディアが面白い」「悪人を捌く快感」「選択肢を与える相手が自ら苦しむ様」を楽しむホラー、スプラッター上級者なのだ。

この映画でこの期待値を超えれているのは・・・実はないです。

そりゃ評価も低くなりますよ。

1つずつ見ていきましょう。

1.ソウシリーズとの繋がり

結論から言いますが、ないんじゃないですかね。

犯行を真似てはいますが、真似ているだけで全くリスペクトもなければ、終盤で犯人からそれらしい発言も出てきません。

普通なら「俺がシグソウを継ぐんだ!」とか言い出しそうですが、言い出さないんですよ。

まず、ここ一番痛いです。

2.拷問装置

鑑賞前、最初の装置がすごいと耳にしていたのですが、そうですかね。

私の中でソウシリーズ忘れられない装置は「胃のなかに鍵が入っている」「注射器の山の中から鍵探し」「顎パッカー」などなどもはや芸術と言っていいのでは・・・ゴホゴホ・・・なんでもないです。

想像の斜め上をいく装置が魅力ですよね。

今回はどうでしょうか。

「舌を固定される」「指を固定される」「顔の上から蝋」

弱くないですか?

3.悪人を捌く快感

今回、確かに悪人が捌かれています。

しかも悪徳警官なので候補としては十分です。

しかし、どのくらい悪事を働いていたのかという描写が、ない。

いや、ちょっとはあるのだがそれが重く感じないんですよね。

だから見ていて「こんな悪いことをする奴はこのくらいの刑にあってもしょうがない」と思えないんですよね。

というか、犯人の動機も重く感じないんですよね。

だから拷問装置で捌く快感は薄くなってしまいますね。

4.選択肢を与える相手が自ら苦しむ様

今回も相手に選択肢が与えられています。

どちらにしろ苦痛だが,その苦痛を自分で選択すると言うのが見どころの1つです。

今回、この苦痛に耐え生還する人はいません。

つまり、はなから助ける気なんてないのです。

もちろん「ソウシリーズ」ではほぼ逃れられないのもいくつかありました。

しかしジグソウはゲームを生き抜いた人を殺すようなことはしませんでした。

今回はシンプルに「殺すつもりで装置を作り、ジグソウにちょっと見せかけただけ」です。

大事なのは「完全に選択肢は自分の手にある」という状況を作ることです。

贖罪は残されていないとダメなんです。

ソウの装置は罰であるが処刑ではありません。(ほぼ死にますけど・・・)

今作では処刑に成り下がってしまっています。

5.犯人お前しかいないじゃん問題

この映画の最大の問題点は「犯人あいつだな」というのがほぼわかってしまうということです。

新人刑事が皮を剥がれて死んだようなシーンがありますが、彼の拷問装置シーンがないんですよね。

ということは犯人ですよね。

あと、他に候補がいないんですよね。

普通に他の人が候補から外れていって「うん、ということは犯人はあいつだ」となって、その犯人が登場するので何もびっくりしません。

普通は「意外な犯人」か映画セブンのように「突然犯人が自首してくる」ような意外性が必要です。

この映画の見方

ここまで散々に書いてしまいましたが、この映画が面白くない!と言いたいのではありません。

この映画は「セブン」みたいな猟奇殺人を刑事が追う話で、ソウみたいなスプラッター要素もあり、一応どんでん返しを盛り込んだスプラッターサスペンス映画なのです。

嫌われ刑事が一点突破で犯人を追う感じが面白いですし、唯一汚れていない刑事が主人公という設定も他になく面白いです。

この映画がソウシリーズであることを忘れて是非とも楽しんでください。

まとめ

邦題の「ソウ オールリセット」って最高なタイトルだと思うんですよ。

今までのソウシリーズをリセットするくらいの大きな展開があるのか!って思ってしまいますよね。

さらに日本版のポスターには「スリラー映画の最高峰SAWシリーズ、新章誕生。」と書かれています。

なのにこの映画から何か新しいことは生まれていませんし、新しいシリーズが始まる気配もありません。

否、実は犯人がまた犯行を始める可能性は全然ありますが、この映画を見てそれを期待する人は皆無かと思います。

例えばソウ1作目を見終わった後「この犯人、これからとんでもないことをしでかすのでは(ざわざわ)」と思いますよね。

その感じはないんですよ。

原題は「From the Book of Saw」というのは直訳で「ソウという本から」ですが、これは英語的に訳すと「ソウのルールに則って」となります。

どうでしょうかね。

私はソウシリーズは全て見ていますが見込んでいないのでもし新たな情報があれば追加して書き込んでいきます。

是非とも劇場でご覧ください!

過去作を見る

ソウ

ソウ 2

ソウ 3

ソウ 4

ソウ 5

ソウ 6

ソウ ザ・ファイナル

ジグソウ:ソウ・レガシー

この記事を書いた人

tetsugakuman

tetsugakuman

基本的にはダークな映画を好む。
スリラーバイオレンスホラーミステリーサバイバルSFアクションなど。