映画「ザ・マミー 呪われた砂漠の女王」感想とネタバレ 古代の呪いは強い。

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トム・クルーズの最新作を公開初日に観てきました。

 

ザ・マミー

呪われた砂漠の女王

 

これぞ、エンターテイメント映画。

「マミー」はミイラのことです。

「ハムナプトラ」も原題は「マミー」でしたが邦題を変えて大正解の作品でした。

豪華な出演陣と「エジプト」「十字軍」などの人気題材を使った大作。

古代の悪が現代に蘇る。

人間は好奇心と欲望には勝てないんですね。

ストーリー

!ネタバレあり!

エジプトから遠く離れた砂漠でお宝を探している主人公と相棒。

「なんでこんなところにいるんだよ」

「おいおい、冒険の心はどうした!」

眼下の街では反政府軍による遺跡の破壊がおこなわれていた。

それを見るも動揺しない主人公。

「財宝はあの村にある」と地図を見ながら。

「でも目的は160キロも北だよ?あの村には反政府軍もいる!」

「大丈夫だ、パッと行ってすぐ帰ればいい」

と言いながら四方八方から撃たれる銃撃戦になる。

「こうなると思ったんだよ!」

絶体絶命の時、相棒がピンポイント空爆を要請する。

そしてドカーーーーン。

空爆されると知った反政府軍は一目散に逃げ出し、なんとか助かる。

しかし、建物が崩れ地面に大きな穴が開き吸い込まれそうになる。

立ち上がって穴を覗き込むと、そこにはエジプトの遺跡があった。

「ほらな、言っただろ」

「お前たちの偵察任務はここじゃないだろ!」と怒る大佐。

「あなた、私の地図を盗んだわね!」と怒るヒロインの考古学者。

なんとか嘘で切り抜けようとする主人公。

ヒロインは街の封鎖を要求するが大佐は反政府軍が来るから無理だという。

仕方なくヒロインと主人公と相棒で探索。

ロープで降りていくと巨大な地下空間があった。

実は財宝を盗もうとしている男二人。

見つけたのはお墓、ではなく水銀に埋まった牢獄だった。

なにやら仕掛けが施されている。

大佐から「反政府軍が接近中、あと2時間で撤退だ」と。

ここで主人公が銃で仕掛けの紐を撃ち、牢獄が動き出す。

水銀の中から出てきたのはおぞましいエジプトの棺桶だった。

棺桶と目があった主人公は幻覚を見る。

エジプト

女王になるはずの力強く美しい女(以下女王)。

しかし、王に息子が産まれる。

そこで悪魔と取引をし、力を得る代わりに悪魔(神の一種)を現代に蘇らせる儀式をする。

儀式の途中で目論見がばれて女王は生きたままミイラにされ葬られてしまう。

「しっかりして!主人公!急ぐわよ」

急いで棺桶ごとヘリで釣り上げ撤退する。

砂嵐をかいくぐり間一髪で飛行機が離陸する。

離陸後、それぞれが自由に時間を使っていた。

すると相棒の眼球がグーーっと裏返る。

ナイフを持ち棺桶を固定しているロープを切り始める。

大佐が詰め寄ると迷うことなくナイフで刺し殺してしまう。

パニックになるみんな、近づいてくる相棒、主人公を刺そうとするので撃ってしまう。

ドカン

次は飛行機のエンジンが爆発。

コックピットに行ってみると前方に黒いモヤが・・・あれはカラスの群れだ!

ガラスが割れ、パイロットは死に、飛行機は落ちていく。

その最中、ヒロインにパラシュートを着せ助ける。

主人公は飛行機とともに墜落する。

飛行機は教会近くで墜落。

その後、警察が来てミイラを発見。

顔を近づけるといきなりミイラに生気を吸われる。

こうやってミイラは力を取り戻していく。

生気を吸われた警察官はゾンビとして復活、下部となる。

ロンドンの死体安置室で目覚める主人公。

ゾンビ化した相棒が目の前に立っていてびっくり、幻覚、か?

入ってくるヒロインと医者。

「あなた、生きてるの?」

バーで酒を飲みまくる主人公。

「聞いてる?あなたは選ばれたの、女王に。」

何が何だかわからない主人公。

またゾンビ相棒の幻覚を見る、トイレに行くように指差している。

行ってみると「お前は選ばれたんだ」と相棒。

「俺は死んでいるのか?」

「いや、でも死んでた方がマシだと思うことになるぞ」

いよいよ困った主人公は夜風にあたりに外へ。

すると大量のネズミと足元のおぼつかないミイラに襲われれる。

と、また幻覚を見ていた主人公。

突然ヒロインと一緒に飛行機が墜落した場所へいく。

「棺がどこにあるかわかるんだ」

着いたのは飛行機の墜落現場ではなかった。

「ここはどこなの?」

「いや、間違いない、ここにあるよ」

教会に一人で入る主人公、いきなりゾンビに襲われ女王に殺されそうになる。

儀式では捧げる男に伝説のナイフを突きさせば悪が蘇るという。

しかし、間一髪のところで女王がナイフに必要な宝石が着いていないと知る。

入ってくるヒロイン、ゾンビと女王を目撃・・・

ここから二人の大脱走。

ゾンビは殴れば粉砕するレベル。

道の途中である組織が登場、女王を捉える。

目覚める主人公、博物館のようなところである部屋に通される。

そこにいたのはジキル博士だった。

彼は「古の悪」の研究をしているという。

おもむろに謎の4本注射器を取り出し、自分の手の甲に注射をする。

入ってくるヒロイン、彼女はこの組織の一員だったのだ。

「彼を殺すの?」

「俺を殺すだって?

「人類のためには犠牲が必要だ」

「ちょっと待て人類ってどういうこと?」

「殺してはダメよ」

「それしか選択肢がないんだ」

つまり、女王が蘇った今、主人公の肉体に悪を降臨されたら世界は終わる。

なので主人公には死んでもらって、女王はまた葬る作戦だ。

女王は鎖で繋がれ水銀を注入しつつなんとか縛り付けている。

博士に呼び出される主人公。

話し合っているとまた博士の注射の時間。

今だ!とばかりに主人公は注射器を奪う。

すると、博士は獰猛になり悪魔の如き性格になり力も強くなる。

バトルの末注射器を博士に注射、逃げ出す。

その時、女王は蜘蛛を操り下っ端を一人手下にする。

彼は水銀注入をやめ機械を破壊する。

解放される女王。

女王の力でロンドン街を破壊する。

逃げる主人公とヒロインは宝石を壊すために、ある場所へ向かう。

それは十字軍が秘密裏に葬られた場所。

主人公の女王に見せられた幻覚でその場所を知っている。

先に着いた女王は十字軍をゾンビ軍団として復活させる。

地下鉄のトンネルなどを移動していた二人もたどり着き、ゾンビ軍団に襲われる。

水に浸かった空間でどうしようか考えていると女王登場。

ヒロインを水に引きづりこんでいく。

追う主人公。

その甲斐もなく、ヒロインが死んでしまう。

女王は「お前は復活の肉体だ、神になれるのだぞ」と言う。

女王ともめている隙にナイフと宝石を奪う。

そして地面に叩きつけて割ろうとする。

ここで考えを変える。

自らナイフを自分に刺し、女王の正気を吸い出す。

ミイラに戻る女王。

主人公は必死でヒロインを呼ぶ。

「お願いだ、死なないでくれ」

すると

「シヌナーーーーーーーーー!!!」と悪魔の形相に。

蘇るヒロイン。

しかし、主人公は悪の力を宿してしまう。

博士が到着すると風のように消えてしまう。

砂漠で馬に乗る主人公と相棒。

「あのさ、復活せてくれたのは本当に嬉しいんだけど、なんで砂漠なの」

「おいおい、冒険の心はどうした!」

感想

全体を通してしっかりエンターテイメントになっていましたね。

「エジプト」「呪い」「冒険」「十字軍」「秘密の墓」などの男が喜ぶワードがたくさん。

シンプルに「エジプトの呪いをかけられた主人公」がバタバタする話。

例えば「悪」についての語りがもっとあっても良かったけど、それをすると子供は楽しめない。

だから奥行きはあまり描かず「想像に任せます」的な表現にとどめている。

そこが物足りなくも感じたけど、それが老若男女が楽しむ作品なのだ。

幾つかのポイントで気になった点を挙げていきます。

1.ジキル博士とは

2.映画の「恋愛観」と「キスシーン」

3.真面目さとユーモアのバランス

ジキル博士とは

この映画の最高な点の一つがラッセル・クロウがジキル博士を演じていることだ。

彼がいることで「この世界にはモンスターやその他の超常現象がある」ことを説明しています。

今作では深く描かれていませんが、例えば次回作で二人のバトルがあるかもしれません。

「ジキル」といえば「ジキルとハイド」ですね、この博士も薬によって邪悪な面が抑えられています。

中に潜む悪は一体どこから来たのか、気になるところです。

「ヘンリー・ジキル博士は、この世に存在する悪を識別、分析、拘束、破壊することを委託された秘密組織“プロディジウム”を監督している。紳士的なイギリス人学者のジキル博士は、世界をモンスターから救うだけでなく、モンスターを世界から救ってもいる。」公式より

彼自身がその二面性を表していますね。

映画の「恋愛観」と「キスシーン」

映画の定番的な展開「ラストで主人公とヒロインがキスをする」。

この定番を崩すというか「あー、キスするのかな」という期待をいかに裏切るか。

例えば「オール・ユー・ニード・イズ・キル」ではキスしそうでしない。

今作では序盤に幻覚の中で女王と主人公の顔が近づき、近づき、近づいてキスをします。

キスといっても唇を合わせるみたいなものですが、かなり意外な展開です。

ヒロインではなく女王ですからね、そしてヒロインとのキスシーンはなし。

恋愛も多くは描いていません。

しかし、ストーリー以前に二人は一夜限りの何かがあったような会話があります。

いままでの「主人公とヒロインは運命の関係、盛り上がってラストでキス」ではない。

「恋愛じゃない関係は持ったけど、好きだって気づいてからはスピードが遅い」のだ。

これが現代の恋愛なのだろう。

なので「序盤で敵とキス、ヒロインとはしない」この変化球はおもしろかったです。

真面目さとユーモアのバランス

「悪」や「呪」という大きなテーマを描き、冒険活劇的な仕上がりです。

が、登場するゾンビがいかにもゾンビらしいというか、コミカルです。

そこがこの作品にはちょっと似つかわしくないかなと感じました。

水の中を一生懸命泳いじゃうゾンビって、いるんですかね。

泳ぐのって高度な技術だから、平泳ぎされるとちょっと冷めます。

どこまで真面目に、どのくらいのユーモアにするかは非常に難しいです。

なのでこの「ゾンビ描写」だけが作品のカラーに合っていない気がしました。

まとめ

続編があればものすごく見たいです。

世界の様々な伝説や悪を巻き込みながら超大作の続編を作って欲しいです。

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この記事を書いた人

tetsugakuman

tetsugakuman

基本的にはダークな映画を好む。
スリラーバイオレンスホラーミステリーサバイバルSFアクションなど。