映画「ダークレイン」感想とネタバレ ジャケットの人達は出てきません。
ここでは映画「ダークレイン」のストーリーと魅力を紹介しています。
メキシコ発ホラー映画。
ストーリー
大雨の日、様々な事情でバス停にいる人々。
妻の出産に立ち会おうと急ぐ「髭」のおじさん「主人公」
妊娠して旦那から逃げてきた女性「妊婦」
シャーマンのおばあちゃん「シャーマン」
メガネの医学生「青年」
喉に機械をつけた少年とその母「少年」「母」
切符売りのおじさんとその妻「おじさん」「おばさん」
すると徐々に異変が起きる。
人々が泡を吹いて倒れていく・・・
ラジオでは
「これは普通の雨ではありません・・・ザザザ
何か・・・ザザ・・生物・・・・兵器・・・」
的なことを言っている。
そしてなぜか建物からは出られない。
ここまではなかなか良い感じ。
「なんだ!何が起きてるんだ!」といろいろ勘ぐっているのが楽しい段階です。
それぞれにそれぞれの事情が見え隠れする。
妊娠した女性はバスを諦めタクシーを呼びます。
髭のおじさんが「乗合わせて行こう」と提案。
妊婦がトイレに行ったときなぜかおばさんが急に登場。
「この雨はなんだかおかしいから、ここにいた方がいいよ」としつこく迫ってくる。
「なんなんですか!どいてください!」
するとおばさんが泡を吹いて倒れる。
青年登場で応急処置。
おじさんもいなくなり髭剃りクリームを塗って「どうしたどうした」再登場。
しばらくして包帯ぐるぐる巻きのおじさん登場。
主人公を「悪魔だー!!!!」とショットガンを持って叫び散らす。
そのショットガンを取り上げておじさんを拘束。
政府の陰謀だ科学兵器だとみんなで言い合う。
そしてぐるぐる包帯を取ってみる・・・
ここまではいい感じのB級パニック感染もの。
ここからが問題。
ネタバレ
なんと。
おじさんの顔が
主人公と同じ顔になっているではないか!!
「えwww
なんでwwww?」
登場人物全員困惑・・・
おじさん言わく「主人公は悪魔の手先で同じ顔にされたんだー!」
同意はできない。
しかし、何かは起きているので青年が銃を取り上げる。
主人公に向かって「これが貴様ら役人のすることなんだな!」
主人公「俺はただの鉱山作業員だよ〜」
するとトイレで悲鳴が。
おばさんが立てこもって顔にハサミを刺している。
おばさんも顔が変わってしまい、それを直そうとハサミで切りつけていたのだ。
そしてシャーマンの顔も変化。
もうみんな髭面。
そして驚くことに、雑誌やポスターの顔までもが髭面の同じ顔に。
これは想像を超える展開。
ジェームズボンドもビートルズもマリリンモンローも髭面同じ顔。
疑いは謎の少年とその母にかけられる。
そう、実はこの少年の仕業だったのだ。
雨を通じて上の方(神様?エイリアン?)から指令が来るらしい。
そして少年には思ったことを現実にするエゲツないパワーがあった。
なので母は少年を怒らせないように必死。
そしてとうとう一人死に、二人死に。
謎の少年暴走。
ちなみに少年は雨が嫌い。
なので暴走し覚醒モード。
ここで謎の結論がでる。
「僕らは蟻は全て同じ顔だと思っている。
人間も同じだ、中から見れば個性的な顔だが外から見れば没個性だ。
しかし、みんな同じ顔になってしまえば同じであることさえ忘れてしまうようになる。」
わかるようで全くわからない。
この頃になるとポスターや雑誌の顔は元の顔に戻っている。
突然みんなの顔も元通り。
(実はみんな髭面のままだけど、それを受け入れて「没個性」の中に「個性」を見つけ出しているという解釈のよう)
ちなみに、「みんな主人公と同じ顔」になっているのですが、主人公もバス停に来るまでに気絶したと告白しているので彼も元の顔ではなく髭面になったのだ。
鏡で確認しなかっただけのよう。
まとめ
いかがでしたか。
まさに「謎」な映画。
深読みすると「少年は放射能や災害などの元凶のメタファー」であって機械や科学技術抑え込めてもコントロールはできない。
それとも哲学的な問いで「個性とは没個性になって初めて発揮される」ということなのか。
(みんなで同じ制服を着た時の方が個性があらわれる的なこと)
なのでジャンル分けは難しい。
TSUTAYAではなぜか「アクション」であるが多分「ホラー」なのだろうと思います。
いろんな映画がありますね。
気づいたかと思いますが「ジャケット詐欺」的要素は否めません。
包帯ぐるぐるになるのはおじさんだけですね。
同監督の作品です。
なぜか興味を惹かれますね。
包帯ぐるぐるジャケット他にもあります。
この記事を書いた人
tetsugakuman
基本的にはダークな映画を好む。
スリラーバイオレンスホラーミステリーサバイバルSFアクションなど。