映画「IT(イット)」2017 ネタバレと感想 良い思い出と悪い思い出。

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ここでは映画「IT(イット)」のストーリーと感想を紹介しています。

世界を「ピエロ恐怖症」に染めたあいつがやってくる。

 

IT

イット

 

ピエロ恐怖症ふたたび

「スタンド・バイ・ミー」×「ピエロ」=ホラー映画

と、言われている今作。

時代は1980年代で携帯電話もインターネットもない。

そして、伝説のホラーのリメイクとして期待も高い。

前作のピエロより怖さはストレートな印象。

どんな感じに仕上がっているでしょうか。

ストーリー

主人公の弟が雨の日にボートを作って、と兄に頼む。

折り紙で船を造ってワックスを塗り、防水加工。

雨で水が流れている道路に浮かべてみる。

すると勢いよく流れて行く。

追って行くと側溝に落ちてしまう。

中を覗いてみるとピエロが登場「風船は欲しいかい」と言ってくる。

とりあえず船を返してもらおうと手を伸ばす・・・

すると腕にがぶっとかぶりつかれ、右腕を食われてしまう。

そして、連れて行かれる。

その後。

兄とその仲間達は夏休みを迎える。

口の達者なメガネとかテンパとか、転校してきたデブとか、病弱なやつとか。

そんな「負け犬集団」が自転車で遊びに出かける。

兄はいなくなった弟をどうしても探したくて下水道を冒険しようと言う。

そこでクラスメイトの女の子の靴を発見する。

彼女も行方不明だったのだ。

その「負け犬集団」に同じく差別されてる黒人と悪い噂がある年上の女の子も合流。

転校してきたデブは暇だから図書館に入り浸っていた。

そこで街に関する悪い噂を知る。

街では事件や事故が多く、今は子供が大量に行方不明になっている。

ルーツをたどって行くと27年ごとに何かが起こっているようだった。

真相に近づくと、皆の一番嫌いな物が悪夢のように現実世界に登場する。

そして必ずピエロもついてくる。

テンパは怖い絵画の女性が襲ってきたり、病弱の子には酷い病の浮浪者が襲いかかってきた。

女の子は洗面台の排水溝から出てきた髪の毛に襲われ、さらに大量の血が噴き出す。

叫んでいると父が来るが血などは見えていないようだった。

主人公は地下室に行方不明の弟が現れ、ピエロに襲われる。

原因を探ると全ては下水道で繋がっている事がわかった。

その下水道が集約されているのが古い家の地下にある井戸だった。

皆でその家に行き、井戸を降りてみると横穴が開いていた。

そこを進むと大量のゴミと多くの子供達が浮いていた。

ピエロが現れ様々な形で襲われるがなんとか撃退。

最終的には子供達に襲われる「恐怖」で消滅する。

感想

ざっくりとストーリーを紹介しました。

もっともっといろんな要素が含まれているので絶対に見に行った方が良いです。

いくつか点にまとめてみました。

①裏をかかない心地よさ

ホラーは裏をかいてびっくりさせる要素が大きいです。

いまでは裏の裏の裏の・・・みたいになってわかりづらいですが、この作品は違います。

ストレートに恐怖を描いている分面白いし怖いです。

15歳以下が見たら100%トラウマになります。

予告を見ると滑稽に見えるシーンもストーリーの中ではすごく活きています。

ピエロという題材自体が「ケラケラ笑う相手」という他のモンスターホラーにはないキャラクター性があります。

「恐怖」だけの相手より「喋って笑う気味の悪いピエロ」の方が隙間があって怖さ倍増です。

②少年期最高

なにより印象的なのが少年達のひと夏の思い出であるという事です。

年上の女の子との淡い思い出。

立ち向かい、戦った勲章。

仲間との裏切りや友情。

そんなひと夏の思い出がぎっしり詰まっています。

時間的には長いですが、ホラーだけではなく映画として非常に良くできています。

1980年代にする事で「携帯電話」や「インターネット」を描かなくていいのは、正直ずるいですね。

デブの傷だけは早く直してあげてと思ってしまいます。

③汚い大人の目には見えない

今回印象的だったのが大人の描き方です。

写っていた大人は女の子の父親、病弱の子の母親、薬局のおじさんくらいです。

彼らはやばい大人たちですね、ダークな側面を持っています。

薬局のおじさんは下心があるといった感じでしょうか、ちょっと弱いですが。

特に女の子の父親は酷い人ですよね・・・

この映画自体が子供目線なので子供の目には「いい大人」はほとんど映らず、酷い大人が強く印象づいているのです。

彼らは自分勝手で傲慢で、なのでピエロなどが見えないんです。

「イット・フォローズ」のように子供の世界には大人はほとんど映りません。

いい大人は特に。

④つづく?

最後に「チャプター1 END」という文字が出てきました。

少年達も「27年後にまた何かが起きたら集まろう」と誓っています。

さらに、井戸に落ちた不良は父親を殺して呪われたと思われます。

次のピエロは彼で27年後に皆の子供が襲われるのでしょうか。

大人の目には映らないけどどう対処するのか。

続編と言うか「チャプター2」大いに期待したいです。

1988年の27年後なので舞台は2015年、ちょうどいい。

まとめ

音楽を絶妙に使うのが昨今の映画界のスタイルですね。

ただ、時代設定を1980年代にしたせいで現代のというか、新しい「スタンド・バイ・ミー」とはならないでしょう。

今の子供が見たら恐怖に怯えはするものの、共感は得られないでしょう。

もう1つは、怖い屋敷をデフォルメしすぎてアトラクションみたいになってしまった事です。

それ以外は最高に面白かったです。

しかし、なんで虐待する親って多いのか、映画の中だけでもあり過ぎですよ。

デブの努力も素晴らしかったです。

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tetsugakuman

tetsugakuman

基本的にはダークな映画を好む。
スリラーバイオレンスホラーミステリーサバイバルSFアクションなど。