映画「テイキング・オブ・デボラ・ローガン」感想とネタバレ お婆様になんでもさせすぎ。
ここでは映画「テイキング・オブ・デボラ・ローガン」のストーリーと感想を紹介しています。
テイキング
オブ
デボラ・ローガン
最初は単なるアルツハイマーかと思われた。
しかし、家の歴史とある事件を紐解いていくと予想以上の真実が隠されていた。
こういう映画の役者さんって有名じゃないけど体張って凄まじいことしている。
この作品はそれを一番感じる。
傑作、名作ではないし、スタートはありきたりだが悪くはない。
ストーリー
田舎に住むアルツハイマーを患った女性。
彼女は娘に身の回りの世話をしてもらっている。
あまりお金がないので、大学のある企画に応募した。
2ヶ月にわたり住み込みで取材し、ビデオに録画してアルツハイマーという病気の研究をするというもの。
その見返りにお金を支払うという。
大きな家に大学生5人が住み、監視カメラを設置する。
はじめは協力的なお婆様だが深夜徘徊をしていることがわかる。
しかし、その徘徊が尋常じゃない。
スコップを持って庭を掘りまくったり。
窓を釘打ちしたり。
屋根裏で全裸で暴れたり。
瞬間移動したり・・・
そして、その時々で企画を止めようとするお婆様。
ある時、自分で自分の皮膚を剥いでしまい、病院へ。
アルツハイマーなのかという疑問が出てくる。
若干怪しいのが優しい近所の爺さん。
彼は企画をやめるようにお婆様に何度もアドバイスをしていた。
入院中のお婆様はなんと、重病患者の女の子を連れ出してしまう。
それでもアルツハイマーとうことで一件は収まる。
どうも病気のせいじゃないと感じた娘は地元の有力者の元へ。
そこで連続少女殺人鬼の話を聞いてしまう。
しかもまだ捕まっていないという。
何か関連がありそうだ。
再び手に負えなくなり病院へ。
そしたらまた白血病の女の子を連れ出し、今度は病院から出て行ってしまう。
警察とともに後を追う。
すると森の中のトンネルに行き着く。
そこでなんと・・・お婆様が少女を・・・食っていた。
というか飲み込んでる。
口を大きく開けて丸呑み状態。
それを阻止して女の子を救出。
その後、お婆様は廃人と化し、少女は奇跡的に病気を克服。
少女はテレビのインタビューを受けるのだが、ここで意味深な発言をする。
ネタバレ
実は、連続殺人鬼は病気で死にかけていたのだが、5人の少女を生贄に捧げると不死身になると信じていたようです。
4人を殺害したのちに行方不明となっているのだが、5人目というのがお婆様の娘だったのです、しかし殺人鬼はお婆様に返り討ちにあい庭に埋められるという末路をたどっていた。
まとめ
不死身の儀式が途中で終わってしまった殺人鬼。
予想ですが、途中なので魂はなんとか生き残っていて、それがお婆様に取り憑いた。
なのでお婆様の中では邪悪な魂と善良な魂が戦っていたのだ。
アルツハイマーのせいか邪悪な魂に負けてしまって病院で少女を誘拐。
殺してお婆様の肉体で復活しようとした殺人鬼。
最後は誘拐された少女に取り憑く。
感想
ありきたりなハンドカメラ系ホラー映画ではあるが悪くない。
最近は老人怖い系映画も増えてきているように感じますね。
幾つかのポイントで紹介します。
1.演技力
ホラー映画だからってお婆様になんでもさせすぎ。
この映画はお婆様の演技力に尽きます。
もちろん、ホラー的な要素と、途中からミステリーになっていくあたりは面白い。
しかし、その全てがお婆様の尋常じゃない演技があってこそだ。
全裸で暴れさせるなんて、何てことさせたんだ・・・
2.瞬間移動はやりすぎ
監視カメラで覗いているときにいろいろ起こるのだが一つだけ許せない出来事があった。
それが「瞬間移動」だ。
これはあとあと意味をなすものでもない。
とにかく人間業じゃないってことを強調したかったのだろうけど。
それなら急に消えて真後ろに立っているとかが良かったのではないだろうか。
3.詰め込んでしまったか
なぜお婆様は取り憑かれたのかという話あたりがちょっと薄い。
ハンドカメラ映画だし、ナレーションを入れるわけにもいかないから仕方ないのかもしれない。
でもミステリーもやるのならホラーはちょっと半減してしまうのは必然だ。
でも限りなくホラー寄りにしたかったのだろうと思います。
一度見ただけでは「なんか殺人鬼もいたような、なぜか忘れたけど」となってしまいます。
それが残念ですね。
とにかくお婆様役のジル・ラーソンさんに脱帽。
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この記事を書いた人
tetsugakuman
基本的にはダークな映画を好む。
スリラーバイオレンスホラーミステリーサバイバルSFアクションなど。