ホラー映画「禁じられた遊び」ネタバレと感想 コント?

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ここでは日本のホラー映画「禁じられた遊び」のストーリーや個人的な感想を紹介しています。

禁じられた遊び

耐えられない。

傑作邦画ホラー「リング」や「仄暗い水の底から」などで有名な中田秀夫監督最新作。

ごめんなさい、面白くなかったです。

なので感想もめちゃくちゃ否定的なのでこの映画が良かったと思う人は読まないでください。

ストーリー

夫婦と1人の息子が家の庭で遊んでいる。

絵に描いたような幸せな家族。

息子がトカゲの尻尾を持ってきて「トカゲ死んじゃうの?」と聞いてきた。

夫(重岡大毅)は「大丈夫、尻尾はまた生えてくるから」と教える。

すると息子は「じゃあ、尻尾からもトカゲが生えてくる!?」と言うと夫は「そうだよー、土に埋めて呪文を唱えるんだ」と。

エロイムエッサイム

エロイムエッサイム

真に受けた息子は尻尾を土に埋めて毎日呪文を唱えるようになる。

するとある日、土の中からトカゲが飛び出していくので息子は本当だったんだと信じる。

夫が仕事をしていると突然警察から連絡が入る。

「落ち着いて聞いてください、奥様と息子さんが事故に遭いました」

妻は亡くなってしまい、息子は一度息を引き取ったが雷が近くに落ちて蘇生する。

妻の葬式に来た主人公(橋本環奈)。

主人公と夫はもともと同じ会社で働いていた。

主人公が上司からセクハラを受けていたのを夫が助けた。

夫はそのときすでに結婚していたが、その経緯もあり主人公は夫を好きになった。

しかし、そのあとから主人公に怪現象が起こるようになった。

謎の着信、物が動く、コップが割れる。

生霊だと感じた主人公は仕事を辞めて転職する。

そこから月日が経つ。

主人公はカメラマンとして働いていて、ある企画でインチキ臭い霊媒師(シソンヌ:長谷川忍)と出会う。

主人公が喫煙所でその霊媒師と出会い、霊媒師にライターを貸すと霊媒師は「お前、厄介なのに取り憑かれてるな」と言われる。

そのライターは主人公が夫にプレゼントしようとした物で、霊媒師はそれを読み取ったのだった。

妻の死に夫は絶望していた。

すると、息子が火葬前の遺体から指を切り取り、庭に埋めてぶつぶつと何かを言っている。

エロイムエッサイム

エロイムエッサイム

くる日もくる日も。

次第に埋めた場所の土が盛り上がり、呼吸をしているように動き出す。

妻が亡くなった後、主人公の周りでは再び怪現象が続発するようになる。

なんとかしてもらうために主人公は霊媒師のもとを訪れるが「邪悪すぎて払えない」と言われてしまう。

霊媒師は「この世に幽霊やあの世など存在しない、その例は生霊だ」と言う。

その時、邪悪な霊が霊媒師を乗っ取り、主人公を殺そうとするが揉めている間に死んでしまう。

どうしようもなくなった主人公は夫の家に突撃する。

家は黒いビニールで所々覆われていて、中が見えない。

すると息子が出てきて「見せてあげる」と言う。

そこには明らかに呼吸しているかのような土の丘が。

そこへ夫が登場し「帰れ!」と怒鳴られる。

主人公は家を出たが塀の隙間から呼吸している土を撮影すると、そこには目のようなものが写っていた。

さらに主人公は妻の秘密を探っていくと、ある新興宗教団体に行き着いた。

実は、妻は超能力のような力があり、その母から遺伝したようだった。

土から蘇りそうな妻を滅ぼせば解決すると思った主人公はその家に突撃するが、そのタイミングで完全体になってしまう。

色々あった末にそれは電車に轢かれてバラバラになる。

全て終わったかに思えたが、そこに息子が登場。

バラバラになった完全体は少しずつ集まってまた形作ろうとしていた。

はっと気づいた主人公。

「幽霊は存在しない、でも妻は死んでいる、能力は遺伝する・・・!」

そう、今起こっている現象は息子の仕業だったのだ。

そして召喚されようとしていたのは妻ではなく、何か得体の知れない者。

ちょうどそのタイミングで雷が落ちて邪悪な者と息子は焼け死んでしまう。

これで全て解決。

主人公が夫の元を訪れると、彼は庭にいた。

息子の指を土に埋めて。

エロイムエッサイム

エロイムエッサイム

と、唱えていた。

端的ネタバレ

主人公はある男に好意を持ってしまったがためにその妻に呪われた。

妻には特殊な能力があり、息子へ遺伝していた。

ある日、妻は事故で亡くなるが息子がそれを蘇生しようとする。

しかし、出てきたのは邪悪な何かで、人騒動起こった挙句、息子が雷に打たれて一件落着。

感想

めちゃくちゃ面白くなかったです。

そもそもどう見ていいのか、本気で怖がらせにきているのか、コント風と言うことで笑えばいいのか。

私がホラー映画みすぎてバカになってしまったのか。

とにかく、ここ10年でもワースト5作品に入ります。

同じように思った人のためにかなりボロクソに言います。

ただ、フィルマークスでは思った以上に高評価で現在星3.5で「怖かった」とかの意見もあります。

個人的に合わなかっただけだと思うので、この映画が好きな人はこれ以上読まないほうがいいです。

映画のテーマ

とても大事な「テーマ」ですが、この映画に関しては、思いつきませんでした。

否、多分ないです。

ホラー映画としてのアイディアもない、目新しさもない、遊びが多すぎる、演技がひどい。

テーマが見当たらないので見終わっても何も感じないんですよね。

必要悪

映画冒頭の幸せシーン、きついですねー。

映画「来る」の序盤の妻夫木パパのイクメン大暴走も見ているのがキツかったですが、今作もキツかった。

正直、ずっと半目で見てました。

「ねーパパ!見て!」

「んー?どうした?」

「あなた、上手にできたわね!ふふふ!」

「見直しただろ!(えっへん)」

あー!やめて!キツい!

でも、これって後から幸せをぶち壊すために必要なんですよね。

必要なんですが、無理です。

ここが一番怖い。

笑うところ?

この映画の方向性がわからないまま見てたのですが、そこにインチキ霊媒師としてお笑いコンビ「シソンヌ」の長谷川さんが登場します。

“映画『禁じられた遊び』シソンヌ・長谷川忍場面写真((C)2023 映画『禁じられた遊び』製作委員会)”

はい、コントですよね?

笑うところですよね。

あと、この霊媒師のサポート役で絶妙に真剣佑に似ているような似ていないようなキャラクターが出てきます。

見た目はワンピースのサンジです。

彼についての説明は一切ありませんが、大活躍します。

もう怖さはないですよ。

呪文

なんで「エロイムエッサイム」なのか。

私にとっても大半の人にとっても、この呪文はアニメ「悪魔くん」で登場することで知っていると思います。

つまり「子供向けアニメのかわいい呪文」と言う印象なんですよ。

最初はふざけてるのかこの映画、と思いました。

原作の小説でも同じなんですかね。

ちなみに、この呪文は「悪魔くん」で初登場するわけではなく「黒魔術の手帖」に書かれているものがベースとなっているそうです。

ここには「エロヒムよ、エサイムよ、わが呼び声を聞け」と書かれているものが前半が「エロイムエッサイム」になったようです。

なるほど!とは思いましたが、劇中で教えてくれるなら納得するけど。

ダメですよ、悪魔くんしか出てこない。

と言うか、息子が異常に呪文を唱え始めた段階で止めろよ。

「嘘だったって」すぐに言えよお父さん。

最後自分で唱えてたけど、遺伝なんだから、無駄だって。

都合よすぎる

都合が良くなるために様々なものが配置されていましたね。

皆さんの家に斧ないですよね。

でも、劇的にするために斧を出すために申し訳程度に庭に薪が積んでありました。

いやいや、そんな手斧ではその薪割れないでしょ。

と言うか、暖炉があるのかこの家は。

そして申し訳程度のその量の薪だと、多分数日でなくなる。

それなのに、斧はほとんど有効活用されず!

なんでー!

息子が心肺停止になった時、雷で蘇生します。

最後、息子が邪悪な者を再生させてる途中、雷が落ちて死にます。

マジですか。

都合良すぎません?2回も?

それが何か必然ならもちろんありですよ。

母親の能力が雷となってーとか、一切ないです。

ただただ「たまたま雷が落ちたから」なんですよ。

マジですか。

コップ

4等分にきれいに割れすぎ。

取り憑き

人の間を自由に動けすぎ。

それなら主人公に取り憑くべきでは?

その他

あのディレクターみたいな彼、ネットフリックスの「N号棟」の彼だ!

彼はあの絶妙に優しいけどダメ男感がいいですよね、好きです。

あと主人公の車、変に目立って気になりましたね。

スポンサーですかね。

あと、これはもう本当に個人的なんですが、天才子役みたいな演技が苦手です。

そしてあの化け物、物理攻撃効きそうなので、燃やせ。

あーいうのは大概再生するから、斧で腕切り落としたときに学習してください。

まとめ

途中で劇場を去ることを何度も考えましたが、耐えました。

橋本環奈さんが出てなかった100%耐えれませんでしたね。

いや本当に、50%くらいはコントでしたよ。

まじでホラー映画としてお勧めしません。

この記事を書いた人

tetsugakuman

tetsugakuman

基本的にはダークな映画を好む。
スリラーバイオレンスホラーミステリーサバイバルSFアクションなど。