わかりませんでした！ 映画「LAMB/ラム」ネタバレと感想

ここでは映画「LAMB/ラム」のストーリーや感想を皆さんにお伝えしています。

LAMB

ラム

ごめんなさい、考察できません。

ミッドサマーなどを手掛けた人気のスタジオ「A24」によるタブースリラー。

予告から既に難しそうな感じは出ていますが。

難しかったです。

ストーリー

深く息をする何か・・・

ゆっくりと歩く何か・・・

羊小屋に入る何か・・・

羊にないかをする何か・・・

北欧の雄大な自然の中で羊飼いをしている夫婦がいた。

周りに家はなく、静かで質素な生活を送っていた。

ある日、羊の出産を手伝っていると、生まれたのは半身半獣の生き物(名前はアダ)だった。

戸惑う夫、笑みを浮かべる妻。

(予告では娘(名前はアダ)が亡くなったというナレーションが入るが、本編にはその表現はありません）

2人は言葉を交わすことなく、その子を育てることにする。

しかし、その子を産んだ母羊は執拗に追いかけてくる。

くる日もくる日も家の周りに鳴き続けた。

それに我慢できなくなった妻は銃で母羊を撃ち殺し、埋めた。

しばらくして夫の弟が帰ってくる。

弟は売れないミュージシャンで、タバコを吸い、ろくでもない人間だった。

弟の目に飛び込んできたのは、羊の頭をした子供だった。

夫婦は何の疑いもなく弟に紹介し「この子、人見知りだから」と言う。

弟は夫に「何だあれは・・・？」と問うが「人の幸せを壊すな」と釘を刺されて会話は終わる。

そこから、何気ない日常が過ぎていく。

しかし、夫はどうも解せず、殺そうとしたり、草を食べさせたりする。

ちなみに、夫は知らないようだが妻と弟には表立って言えない過去があり、弟は妻に何度か肉体関係を迫った。

今の幸せを崩すまいと妻は弟を半ば無理やり家から追い出す。

ある朝、夫とアダは壊れたトラクターを修理しに家を出る。

するとそこには銃を持った頭が羊で体が人間の大人の個体が立っていた。

躊躇なく夫を撃つ。

アダは悲しみ、迷い、寄り添うが大人のそれに腕を引かれて連れ去られてしまう。

銃声に悪い予感がした妻は探しに行くと血を流して死んでいる夫を発見し、悲しみに狂う。

そして「私の子はどこ」と怒りが沸き起こるが、周りを見渡しても何もなかった。

端的ネタバレ

羊が”頭は羊、体は人間”という半獣を出産した。

羊飼いの夫婦はそれを大切に育てた。

そしたらある日、半獣の父が子供を取りにやってきた。

半獣の父も頭が羊で体が人間だった。

感想

こういう難解な映画も好きです。

普段は、難しくても何か自分なりの解釈が見出せるのですが、今回は全くできませんでした。

多分ですけど、キリスト教関係の聖書的な何かが関わってるんだろうなーって感じです。

シンプルにつまらないっていう人もそこそこいますね。

いつくかの点で振り返ってみましょう。

この映画のテーマ

この映画のテーマってなんですかね？

何かを表現したくてこの映画を作ったわけですから、メッセージというか、テーマがあるはずなんですよ。

羊の母親を殺したから自分も夫を亡くしたってことで因果応報がテーマ？

いやいや、薄いですね。

そもそも、半獣の存在は何かの比喩なんですよ、通常は。

予告で「産まれたのはタブーだった」と言っていますので、そうなんでしょうけど、何のタブーですかね？

人種差別？養子？はたまた異種間の何か？

何か意見があればコメントください。

タイトルは子羊の肉

羊って英語では基本的に「sheep/シープ」で表現されます。

で、今作のタイトル「lamb/ラム」は調べてみると”lamb：子どもの羊。またその肉。 “と書かれていました。

普通に考えれば「アダは子羊だもんな」と思いますが、肉のことも同じく表現するので、なんか怖いですよね。

響きは全く同じ「ram/ラム」もありますがこっちは”ram：大人の雄の羊。雄に限る。”だそうです。

性的な何か

やんわりですが、ずっと表現されていることって何か「性的な」ことだったと思うんですよ。

最初は半獣の父親が羊と交配するところから始まり、子育ての合間の時間で久しぶりの夫婦の営みがあり、弟から迫られることがあり。

快楽的な「性」と子孫繁栄的な「性」が混在している感じがしました。

疑問のあれこれ

ここからは疑問をまとめて紹介していきます。

①アダの右手だけ手じゃなくて蹄(ひづめ)だったのは何でしょうね？

父親は両腕が人の手だったのに。

②あの夫婦って羊飼いをしてどんな収入を得てたんですかね？

肉の出荷でも、ミルクの出荷でも、毛の出荷でもないような気がしました。

そういう描写がなかったし、知識的にも判断できませんでした。

③半獣の父親は何で種付けだけして帰った？

出産した子供を取られることって、想像できそうですけどね。

なのに、取り返しに来た時、怒ってたと思うんですよ。

しかも銃の使い方知ってるんだ。

④朝なの？昼なの？夜なの？

意図的にだと思いますが、時間がわからないんですよ。

「多分朝かな？」とか「夜なのかな？」とかの想像はしたのですが、白夜を有効的に使うことで時間感覚を失いました。

なので、アダが産まれてからどのくらい月日がたったのかとかもわかりません。

⑤夫はなぜ泣いた？

途中で夫がトラクターの中で泣いてますよね。

あれ、何でですかね？

皆さんにはどんな疑問が残りましたか？

まとめ

本来はネタバレブログとか紹介ブログって考察した結果が書いてあるはずなんですけど、今回は考えても考えてもわかりませんでした。

他の方で聖書などをしっかり出して「アダなどの名前」「羊などの象徴」などなど解説している方がいました。

しかし、少なからず聖書の知識がある私でもわからないので、難しいことに変わりはないですね。

でも、映画を見た人同士で「わからなかったね」「あれってこうかな？」「難しかったね」と言い合うのも映画を楽しむ醍醐味ですね。