映画「獣は月夜に夢を見る」感想とネタバレ ファンタジー展開でびっくり。

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北欧ミステリーと聞いたので鑑賞。

 

獣は月夜に夢を見る

 

思いもよらないファンタジー展開。

北欧ミステリーは静けさとスタイリッシュさが好きです。

「静」が続いてからの「動」がいいですね。

ストーリー

ある少女が田舎の町で暮らしている。

胸にできた痣を気にしている。

病院に行くと先生はなぜか歯茎をチェック。

しかも、痣からは毛が生えている。

父と、病気のせいで車椅子生活の母と。

魚工場で仕事を始めるもいじめられる毎日。

なんとなく自分も母と同じ病気なんじゃないかと気づく主人公。

しかし、それはただの病気ではなかった。

ネタバレします!

母は「狼女」だったのです。

症状が出ると急に毛が生え、牙や爪が鋭くなり、暴力的になって人を襲います。

ある日、父と医者は主人公に無理やり注射を打とうとします。

嫌がっている娘を見たからか車椅子の母が狼女に豹変して医者を殺してしまいます。

医者を庭に埋めて何事もなかったように振る舞う父。

しかし、母は自殺してしまいます。

主人公は自分も同じく薬漬けになり車椅子生活になるのが嫌だったのか。

気になっている男(多分彼氏ポジション)と遠くへ行こうと約束します。

それをなぜか知っていた町の数人が少女を誘拐し、船に監禁。

そのまま出港したのですが、彼氏も船に潜入。

覚醒している主人公を解放。

主人公は次々と船員を噛み殺す。

そして彼氏と抱き合い、気絶する。

朝、普通に戻っている主人公と彼氏が船の上で目覚める。

感想

思いもよらない展開にびっくりしましたが、それよりも気になったことがあります。

町の住人は主人公の母が怪しい病気だということに気づいているのでしょう。

なので彼女はいじめの対象です。

それなのに美人な主人公は結構八方美人というか、綺麗な顔を振りまきます。

主人公なりに人生を楽しもうとしているのだと思いますが。

それではいじめられちゃうよと思ってしまう部分もありました。

気になる点をまとめてみました。

1.前半が苦痛

特に映画らしい出来事もなく淡々と進む前半。

ただ、主人公が新しく始めた食品加工会社がブラックなのです。

ブラックというか、そういう監査も行き届かないのだとは思います。

しかし、教育係に任命されたやつは最初何も教えてくれません。

見よう見まねで始めた主人公を見て急に「こうやるんだよ」と指導。

最初から教えたらいいじゃんかー。

それと、生ゴミを捨てに行ってゴミ溜めに落とされた後に全員に囲まれて拍手。

くそ会社じゃないかー。

これが通過儀礼だと言わんばかりにそのあと「これが君のエプロンとナイフだ」だって。

最初から渡せよ。

こんな感じでいじめなのかどうかわからない場面が続きます。

結構苦痛です。

ロッカーに魚の死骸をわんさか入れられたり。

2.母の意志

一番気になったのは母の思うことです。

狼覚醒しないように薬漬けで満足に動けません。

しかし、主人公の彼氏がたまたま登場して握手した時になかなか手を離しませんでした。

これは「助けて」なのか「娘をよろしく」なのか、明確にはわかりません。

母はどう考え、どう思ったのか。

謎です。

3.メッセージ

つまりどういうことなのか?

この映画は何を伝えたいのか。

考えられるワードは「思春期」「薬漬け」「ギャップ」です。

母は年を取ってから狼病に気づき、その理性のせいで薬漬けを選択してしまった。

しかし思春期ではそうはいかない。

思春期は爆発だ。と言わんばかりに主人公は反抗します。

そしてサプリメントばかりの現代への警告。

最後に、映画として前半の日常と後半のファンタジーの急展開です。

ジェットコースターのガタンゴトンの登りが非常に長いのがネックです。

でも落ち始めるとどんどん進む。

まとめ

もっとわかりやすくしても良かったのではないでしょうか。

北欧ならではの静けさは良い。

でも思春期の反抗やメッセージがイマイチ伝わってきません。

ここからは余談です。

主人公が家を去る時の父親のセリフが「風邪、引くなよ」だったら良かったのになー。

それと、最後は綺麗な顔で目覚めて欲しかった。

なかなか議論できる映画だと思いますので是非ごらんください。

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tetsugakuman

tetsugakuman

基本的にはダークな映画を好む。
スリラーバイオレンスホラーミステリーサバイバルSFアクションなど。