映画「チャイルド・プレイ(2019)」ネタバレと感想 いや、ハン・ソロだってば!
ここでは映画「チャイルドプレイ」のストーリーや魅力を紹介しています。
チャイルド・プレイ
不良品、暴走。
ホラー映画史には人気キャラクターが沢山います。
その中で「可愛いのに残酷」というギャップを持っているのが人形の「チャッキー」だけだろう。
近年はアナベルに「人形ホラー」の座を持って行かれていたが、王が帰ってくる。
ストーリー
引っ越して来た主人公と母親。
友達を作るのが苦手な主人公はずっとスマホをいじっている。
稼ぎの少ない母親ななんとか息子に喜んでもらおうとパート先で返品された「バディー人形」を持って帰ってプレゼントする。
主人公は型落ち寸前の人形を欲しいとは思っていなかったが、喜ぶふりをする。
バディー人形はスマホと連結することができる。
そして、人形に指示すれば連結している他の家電も声で動かすことができる。
返品されただけあって調子は悪いがなんとか動くし、会話もできる。
起動すると人形が「僕の名前は?」と聞いてくる。
「そうだな〜、じゃあハン・ソロ!(スターウォーズの主人公)」
と言うと
「わかった!チャッキーだね!」
と、とんでもない聞き間違えをする。
チャッキーはどこかおかしく、汚い単語も覚えてしまう。
(通常はリミットが掛かり言えないはずなのに・・・)
そんなチャッキーを面白がり、同じマンションの子供と仲良くなる。
その友達とホラー映画を見ていると「こういうのが好きなのか」と勘違いし、包丁を持って襲ってくる。
「どうしたんだよチャッキー」と困惑する主人公。
主人公は母の彼氏が嫌いだった。
ビールを飲んでるだけで何もしない、優しくもない。
主人公が「あんな奴死ねばいいのに!」と部屋で叫んでしまう。
そんな主人公の願いをチャッキーが叶える。
実は家族がいた母の彼氏。
帰宅する彼の車にチャッキーが便乗。
自宅で屋根のクリスマス飾りを外しているところを襲撃。
まずはハシゴを外して彼氏が落下、両足の骨を大胆に折る。
その後、草刈機を起動させる。
電飾が絡まっている彼氏は草刈機に絡まった電飾に引っ張られ、顔の皮膚が剥がれる。
からのチャッキーめった刺し。
主人公が家に帰ると部屋に彼氏の顔の皮膚が置いてある。
「なんだよこれ!どういうことだよチャッキー!」
と言うと、友達の願いを叶えただけだと言う。
「僕は友達のためならなんでもやる」と。
怖くなった主人公はチャッキーを壊して捨てる。
捨てられたチャッキーを見つけたマンションの管理人。
彼は地下でマンションの部屋を盗撮するような変態だった。
チャッキーを直してネットで売ろうと考え、修理を始める。
直ったチャッキーはあらゆる家電を動かせるので、電動ノコギリを動かして管理人を惨殺。
その後、別の子供の家に行く。
それはマンションに住んでる友達の1人で、彼らはチャッキーに色んなことをさせて遊んでいる。
チャッキーは自分を捨てた主人公への復讐を狙っていた。
友人のバディー人形が、捨てたはずのチャッキーだと気付いた主人公は全てを説明するが、誰も信じてくれない。
暴れる息子を心配して母はパート先に息子を連れて行く。
ちょうどその日は「新バディー人形」の発売日。
人が大勢いた。
チャッキーはドローンの羽にカミソリを仕込み、人を襲い始める。
大パニックとなったストアの中でなんとか逃げようとしたが、母が囚われてしまう。
最後のバトルを制し、母を無事救出。
チャッキーは完全に壊れた。
ネタバレ
映画冒頭。
カンボジアの「バディー人形製造工場」で働く男。
ぼーっとしていると「お前またサボってるな!ホームレスに戻りたいのか!?」と怒られる。
「もういい!その人形作ったらクビだ!」
怒った男はプログラミングで暴力や表現のリミッターを切る。
そして自殺する。
主人公の元に届いたチャッキー人形はその「暴走人形」だったのだ。
感想
ハン・ソロだってば!名前!
強引に「チャッキー」に持って行きました・・・
現代風ハイテクホラーですね。
怖いと言うよりかは痛いところが多かったです。
なので元の映画のような「乗り移った悪の魂が・・・」みたいは話ではない。
アナベル的な恐怖の演出は少なかったのでちょっと残念。
①「怖い」とは「知らない」である。
「怖い」とは何か。
それは「知らない」という状況です。
例えば真っ暗なトンネルの中。
これは「見えない」「何がいるかわからない」ので怖いのです。
新しいテクノロジーが出てくると必ず恐怖の対象となります。
メールが出てきたら「チェーンメール」
AIが出てきたら「AIの暴走からの世界の破滅映画」
では今作で見える「恐怖の対象」とは?
それは「声だけで家電を動かせる」というところです。
つまり「Siri」や「アレクサ」ですね。
世に出始めているものでまだみんなが疑っているものこそ「恐怖の対象」となるのです。
結果として勝手に電気を消したり、温度を上げたり、電動ノコギリを動かしたり。
1つのメーカーでリンクさせる=乗っ取られたら全部終わり
これが最も現代らしい「恐怖」なのです。
②ホームレス?プログラマー?
映画冒頭から疑問であったが、元ホームレスはプログラミングがなぜできるのか?
いや、多分”元”プログラマーで人生に嫌気がさしてホームレスになった。
流石にホームレスはきついので工場で働き出したが労働環境が最悪。
1体の暴走人形を作り、飛び降り自殺。
と、解釈したのだが、どうも辻褄が合わない。
映画冒頭、根幹となる部分なだけしっかり理解したいのだが、難しい。
最後に伏線回収があるのか!?と思ったらなかった。
③AIが怖い映画
印象的だったのが、マンションの友達の1人がノーリミッターチャッキーを見てこう言う「ロボットVS人間の近未来SF映画っていつもこういうことが原因じゃない!?」と。
その通り!
ディストピア系、AI暴走系はいつもこういう小さいところから始まる。
いくらプログラムで禁止事項を設定しても、それを設定するのが人間な限りミスや故意の変更が行われる。
そして「行動規範」のリミットがないAIは人を傷付け、壊される。
人工知能VS人類の戦いとなるのだ。
続編はSF映画かな?
まとめ
何回も流れる「バディーソング」に飽き飽きしたのに、エンディングでも流すんかい!
元のチャッキーは顔がどんどん怖くなりますが、今回は残念ながら同じままです。
むしろよく喋るし動くし目はカメラだし、超ハイテク。
噂ですが「アナベルVSチャッキー」という企画があったとか、なかったとか・・・
VS映画はとんでもない企画が多いので、もしかすると実現するかもしれません。
おすすめ人形が怖い映画
「アナベル 死霊人形の誕生」
「ザ・ボーイ 〜人形少年の館〜」
「エルフ 悪魔の人形」
この記事を書いた人
tetsugakuman
基本的にはダークな映画を好む。
スリラーバイオレンスホラーミステリーサバイバルSFアクションなど。