やっぱりこうなるよね。 映画「CUBE/キューブ 一度入ったら、最後」ネタバレと感想

アフィリエイト広告を利用しています

ここでは日本でリメイクされた映画「CUBE 一度入ったら、最後」のあらすじや魅力などを紹介しています。

CUBE

一度入ったら、最後

やっぱり題材が最高。

1997年に公開された映画「CUBE」の日本リメイク。

人気俳優が集まっていますが、内容はどうなっているのでしょうか。

私はオリジナルの「CUBE」が大好きで、その視点での紹介となります。

あらすじ

起きると、そこは正方形の部屋だった。

訳もわからず周りを見渡すと、急に部屋の壁から四角い枠が高速で飛び出し、自分の腹部を貫いた。

肉が四角く落ち、絶命した。

始まり

主人公は謎の四角い部屋で目を覚ます。

そこには他に2人の人がいた。

1人は30歳くらいの青年(岡田将生)で、もう1人は8歳くらいの子供(田代輝)だった。

「よかった、目が覚めて!」

そう言われるが青年も何が起こっているかわからないようだ。

そこにさらに女性(杏)と強面の男(斎藤工)が合流する。

強面の男は人がいても気にせず進もうとする。

そして、みんな意味もわからないまま強面の男についていくことにする。

どうやら四角い部屋には人を殺す罠のある部屋と安全な部屋があるようだ。

強面の男は靴を投げ入れることでその罠があるかどうかを判別して進んでいた。

時には針が突き出してくる部屋、時には火炎放射器で炎が噴射する部屋など。

しばらくするとそこにおじさんが合流する。

「よかった!私だけかと思った!私、会社役員をやっています。」

途中で上からトラップが迫ってくる部屋に入ってしまい、主人公に下(足下)の扉を開けるように言うがパニックを起こして動けなくなっていた。

なんとか下の部屋に逃げ込んだが、主人公は何かトラウマを抱えているようだった。

途中でイザコザもありながら進んでいると、各部屋に数字が割り振られていることがわかる。

三桁の数字が三つ。

そして、その中に素数が含まれていると罠のある部屋、素数がなければ安全な部屋であるということが判明する。

そう思って罠のある部屋を避けて進んでいたが、ある部屋で全方向の部屋に罠があることが判明する。

困っていると、一つの部屋は音に反応してトラップが出てくることがわかる。

全員が息を潜めて進むが青年のミスで危うくおじさんが死にそうになる。

おじさんは激怒し雰囲気が悪くなる。

さらに進んでいると子供が間違って罠のある部屋に落ちてしまい、それを助けるために強面の男がレーザーに撃たれて死んでしまう。

さらに進んでいると部屋を真っ二つに分けるように格子が出てくる。

主人公、子供、女性側と青年、おじさん側の二組に分かれる。

青年とおじさんは音トラップの部屋での出来事があり、雰囲気は最悪。

言い合いをしていると怒りが頂点に達した青年がおじさんを殺してしまう。

主人公側はある部屋で主人公のトラウマが映し出される。

それは主人公の弟が飛び降り自殺をし、それを助けられなかったという内容だった。

主人公はその出来事がトラウマとして深く傷ついていた。

さらに、子供は弟を助けなかった主人公を責めてしまう。

そんなこんなしていると3人と青年は再会する。

しかし、青年の服が血塗れなのに気付き、おじさんを殺したのではないかと推測する。

そのことを主人公が責めると青年は首を絞めて殺そうとする。

だが、その部屋は罠の部屋で青年は鉄の棒で串刺しになり、死んでしまう。

実はその罠の部屋の隣が脱出できる部屋になっていて、部屋が動き出そうとしていた。

女性と子供は何とかその部屋に入るが主人公は間に合わず、罠の部屋に残ってしまう。

女性と子供は移動する部屋にいて、出口を見つける。

子供は出口へ進んでいくが女性は中に残ってしまう。

ラスト

とある部屋、主人公が上の扉から落ちてくる。

傷だらけだが、まだ動けるようだ。

一方、女性は淡々と中へ戻っていくとそこには別の集団が・・・。

端的ネタバレ

謎の四角い部屋に入れられた人たちが出口を探す。

主人公のトラウマだけなぜかガンガンに責められる。

出口の直前までいくが、他の人とのイザコザで出られず。

出口にたどり着いたのは子供1人だった。

感想

つまらなかったわけではないのですが、いいところが見つかりません・・・

でも「映画館で見て損したー、見なければよかったー」とは思っていません。

この映画を見て問題点を言い合って、オリジナルの映画の素晴らしさを再認識する、それも楽しい作業だと思います。

気になるポイントで振り返ってみましょう。

酷評気味なのでこの映画が好きな人は読まないでください。

菅田将揮かわいそう

なんと言ってもこの映画、主人公を虐めます。

アンバランスにも程があるってくらい主人公のトラウマを穿り返して苦痛を与えます。

普通は登場人物全員に何かしら問題やトラウマ、暗い過去があってそれが発覚するごとに関係性がギクシャクしていくはずです。

しかし、この映画ではそれが主人公1人に一点集中。

なぜか途中で壁がモニターになり、主人公の弟が自殺するシーンが映し出され、他の人がそれを見ます。

もちろん、責められます。

待って待って、そのシーンはどうやって撮影して、どうやってこの部屋のモニターで流しているの?

誰も疑問に思わないですか?

急に1人の過去が暴かれて、そこに開発者の意図を感じませんか?

疑問に思ってくれ

登場人物たちは観客が疑問に思うことを指摘してくれません。

例えば部屋の色。

色によって規則性があるのか、オリジナルでは色は重要な要素でした。

しかし、今回はノータッチ。

しかも感情で色が変わるとかトラップが発動する新たな要素は面白かったです。

なのに、そこはあまり強く絡んでこないし説明もしてくれない。

自分たちがなぜこのような目にあって、誰がこんな物を作ったんだって話題、出てきません。

みんなの職業とか、劇中では紹介されません。

(公式HPなどでは書いてありますが・・・)

急に主人公の過去映像が流れても素直に受け入れています。

映画のテーマ

では映画のテーマです。

これは今回私が一番評価できないところです。

テーマは「大人は汚い」という、言ってしまえば普通のテーマです。

しかも、それをどストレートに描いています。

むしろそのままセリフとして言ってます。

汚い大人代表のおじさんは殺されます。

このテーマに触れる部分ではストーリーが完全に止まり、映画のテンポを悪くしています。

映画の構造的な面白さ、考察する好きがほとんど残っていないです。

キャラクターの薄さ

オリジナルの映画では「なぜこの人たちなのか」というのが面白く描かれています。

数学が得意な学生が素数を発見する、脱獄犯がいる、それを知っていた警察官がいる、というように。

キャラクターに意味があります。

この映画では意味のあるキャラクターは主人公と子供くらいです。

主人公のトラウマは虐待されていた弟を死なせてしまったこと。

子供も体にあざがあり、虐待されているということがわかります。

特に女性(実はロボットだった!?)の存在が全く意味をなしていません。

あと、強面の男の行動理由がわかりません。

「急いで出ないと」と言っていたのでその理由を説明してくれるのかと思いましたが、そこは描かれず。

どうにもバランスが悪いように感じました。

良いところ

すみません、原作が好きなので気になる部分の指摘が多いですね。

良かったところは扉の造形です。

ハンドルの回り方、扉の重さ、厚さなど完璧でした。

それが少しでもおかしかったら映画を最後まで見れなかったと思います。

それくらい部屋の造形、扉の造形は大事なのです。

他には・・・ないです。

まとめ

めちゃくちゃな酷評になってしまい、申し訳ないです。

どうしても原作が好きなのでこうなってしまうんですよ。

原作を見ていない人で「それは言い過ぎだよー」と思う方は是非原作を見てください。

原作のCUBE

この記事を書いた人

tetsugakuman

tetsugakuman

基本的にはダークな映画を好む。
スリラーバイオレンスホラーミステリーサバイバルSFアクションなど。