映画「オリエント急行殺人事件」ネタバレと感想 殺人を無罪にする方法。

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ここでは映画「オリエント急行殺人事件」のストーリーと感想を紹介しています。

 

オリエント

急行

殺人事件

暴けど裁けず。

 

超豪華俳優を列車に閉じ込めました。

そして、殺人事件をあの有名な探偵「ポアロ」が推理し、暴く。

俳優や演技に注目しつつ、推理もしなくてはいけません。

忙しいです。

ストーリー

名探偵ポアロはエルサレムにいた。

朝食にゆで卵を二つ注文していたが、その二つが同じでなければならない。

それほどまでに神経質、曲がった事が大嫌い、正直者。

そして髭が特徴の変わり者だ。

エルサレムでスパッと事件を解決し、帰路につく。

知り合いがオリエント急行の責任者なので乗せてもらいロンドンへ帰る。

冬のオリエント急行はガラガラのはずがなぜか満員。

仕方なく相部屋することになる。

列車は走り出し、様々な人が同じ空間で同じ時を過ごす。

金持ちそうなおばあさんと付き人、イケイケなおばさん、教授、医者、家庭教師、ビジネスマンなどなど。

その中に一人、強面の男がいた。

見るからに悪そうなその男はポワロに自分の警護をお願いした。

誰かに命を狙われている、と。

しかし、ポワロはそれを断る。

列車が雪山を走っていると雪崩が起き、脱線してしまう。

車掌は一人ずつ安否を確認する。

すると強面の男が刺し殺されていた。

刺し傷は様々で十数回刺されていたのだ。

列車の責任者はポワロに事件の解明をお願いする。

乗り気ではなかったポワロだが一人づつ尋問していく。

そして見えてきたのはある痛ましい誘拐殺人事件だった。

その事件とは幼気な少女を誘拐し、身代金を奪い、さらに少女を殺した残酷なものだった。

娘を失ったショックで第二子を身ごもっていた母は早産してしまい、自分も死んでしまった。

そのショックで父は自殺。

なんと、その犯人が強面の男だったのだ。

尋問を進めると乗客全員がその誘拐殺人に関わりのある人物だとわかった。

殺された少女の家のメイド、家庭教師、祖母、妹、恩人、などなど。

列車が線路に戻ったところでポワロは推理を発表した。

推理

①強面の男に恨みのあるギャングが乗り込んできて殺害。

②乗り合わせたみんなが復讐殺人を犯した。

①は根拠が薄い。

では②はどうか。

ガラガラのはずの冬のオリエント急行が満席。

乗客全員が誘拐殺人の関係者。

刺し傷に統一性がない。

ネタバレ

乗客船員が強面の男の殺人を計画していたのだ。

誘拐殺人犯への復讐だった。

刺し傷に統一性がなかったのは全員が1回ずつ刺したから。

唯一の誤算はポワロが乗り合わせたこと。

事件の真相を知ったポワロは銃を差し出して言う。

「私は嘘をつくことができない。

なのでその銃で私を撃ち殺し、平気な顔で歩き去るがいい!」

その銃を首謀者が手に取り自殺を図るも、銃弾は入っていなかった。

次の駅に着き、警察が到着する。

去り際にポワロは言う。

「私にはこの罪は裁けない。

警察には①の推理を伝えてある。」

そして列車を降り、次の現場へと向かう。

次の目的地はエジプト、ナイル川。

感想

どうしても気になってしまったのが「スター・ウォーズ」で主人公を演じているデイジー。

綺麗なのは文句ないのですが、どう隠しても、ごつい。

完全にアクション向きな体型や歩き方でした。

でも、こういう作品でも観れるのは嬉しいですね。

それと、この時代にこんな山に線路引くの大変だっただろうなーと思ってしまいました。

とんでもない山や谷に線路を引き橋を作る作業、考えただけで疲れます。

さて、いくつかの点で感想を述べたいと思います。

①理由があれば殺人もOK

もっとも大事な「オチ」をどう感じたかは人によるでしょう。

ポワロほどの潔癖性なら嘘はつけない、曲がらない。

それが曲がってしまって嘘をつくラストに困りました。

相手がどんな悪党だろうと殺人は殺人。

でも、そこに感情的な正当性があれば復讐もOK、なのか。

警察には事実を伝え一度はみんな逮捕されるがポワロが隠した証拠がないために証拠不十分で全員保釈。

というエンディングはどうでしょうか?

②コメディー感は薄い

ポワロといえばどことなくユーモアのあるイメージです。

髭が特徴的で、途中で寝るときの「髭カバー」が登場するなどコメディー感もあるにはあります。

しかし、しっかりとは描かれずポワロは「真面目な変わり者」といった印象。

もし前半のコメディー色が強ければ後半のシリアス感はもっと増したのではないかと思います。

いや、単純に日本人のツボに合わなかったのか、どうでしょう。

③動機が伝わらない

乗客全員の殺人の動機は「復讐」です。

その痛ましい誘拐殺人があまり描かれません。

なので「私でも復讐してしまうかも」という揺さぶりを感じません。

なるほどそれが動機かとは理解できるものの、それで殺人を見逃すほどには感じませんでした。

そうすると、ラストで見逃してしまうポワロにも感情移入できない。

結局、誰にも感情移入できないまま映画が終わってしまいます。

人ではなくメインは「事件」であり「謎解き」なんですね。

まとめ

演技力を楽しむ映画ですね。

ほとんどの場面が話すだけなので吹き替えがオススメです。

豪華な寝台列車とお洒落な内装で見る目を楽しませてくれます。

たまには列車で旅なんてしてみたいな。

この映画が好きな人におすすめの映画

いくつか紹介します。

ポワロが登場する映画。

「ナイル川殺人事件」

「地中海殺人事件」

「死海殺人事件」

おすすめ映画

列車で迷子になっちゃうヒューマン映画

「ダージリン急行」

一部屋で起こる謎解き映画

「12人の怒れる男」

この記事を書いた人

tetsugakuman

tetsugakuman

基本的にはダークな映画を好む。
スリラーバイオレンスホラーミステリーサバイバルSFアクションなど。