映画「ブルー・リベンジ」ネタバレと感想 復讐はどう完結するのか。

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ここでは映画「ブルー・リベンジ」のストーリーと感想を紹介しています。

 

ブルー・リベンジ

復讐は静かに。

 

ジャケットだけ見るとぶっ飛んだ髭のシリアルキラーが殺し回るのかと感じます。

しかし、内容はぜんぜん違います。

ある男の悲しい過去と彼の選択肢の話です。

キャラクターの反応が意外なのがこういう映画のいいところですね。

ストーリー

主人公はホームレスだ。

他人の家に入り込んで風呂に入ったり、服を盗んだり。

それ以外は特に何をするわけでもなく、空き缶を拾って換金したりしていました。

彼が寝泊まりをしているボロボロの車に警察が近づきます。

そして署まで来るようにと言われます。

警察署で彼はこう聞かされます。

「あの人が釈放されるので教えておいたほうがいいかと思ったの。

心配なら、しばらく警察で保護してもいいけど、どうする?」

彼の両親を殺した人が司法取引の末に釈放されたのだ。

それを知った主人公は地図を買い、車にバッテリーを戻して走り出す。

着いたのは刑務所だった。

ちょうど相手が釈放されるところだった。

リムジンが迎えに来ていて家族が出迎えていた。

その後を追ってロックバーのようなところへ行く。

主人公は裏口から入りトイレに潜む。

右手にはナイフ。

犯人がトイレで一人になったところで襲いかかる。

ちょっともみ合った末に相手の頭を刺し、殺す。

血まみれで裏口から抜けだし、車へ戻る。

ついでにリムジンのタイヤにナイフを刺しておく。

自分の車に乗ったところで鍵を店内に落としたことに気づく。

戻るわけにもいかないのでパンクしたリムジンに乗り換えて走り去る。

すぐに気づいた相手の家族が銃を持って走ってくるが間に合わない。

負傷しながらも走り去った主人公。

すると後部座席に少年が乗っていた。

彼を降ろすと血まみれの主人公を見てこう言う。

「殺したの?彼は犯人じゃないよ、濡れ衣だ」

困惑しながらも主人公は髭を剃り身だしなみを整えて姉のところへ向かう。

姉は子供も二人いて両親が亡くなった悲しみを乗り越えていた。

そこへ悲しみに負けホームレスになった弟が突然現れる。

二人はレストランで食事をする。

姉も犯人が釈放されたのを知っていた。

ここで主人公は「犯人を殺した」と伝える。

すると姉は「ちゃんと苦しませたんだろうね」と聞く。

「でもニュースになってないんだ」

危険だと思った主人公は姉にしばらく遠くへ行くように言う。

案の定相手の家族が二人、復讐にやってきた。

ボウガンの矢が足に刺さったが一人をトランクに閉じ込めた。

病院で手当てして脱走すると昔の友人の家に行く。

彼は察しのいいやつで銃を貸してくれた。

森の中でトランクを開け捕まえた相手に銃を突きつけて話し合う。

しかしこじれて形勢逆転、銃を奪われる。

この時、銃を貸してくれた友人が遠くから相手を射殺。

「復讐は醜いけど、俺でもそうした。

でも話したり情に流されると失敗する」

今度は相手の家に乗り込む。

誰もいなかったので家中を探して見つけた銃を池に捨てる。

そのまましばらく待っていると相手が帰ってきた。

男一人を射殺し、残りは女二人。

解決策がないか主人公がしゃべっているともう一人いた相手の男にショットガンで脇を撃たれる。

ぎりぎり意識を保っている主人公。

撃った少年はこれ以上は嫌だと逃げていく。

女が隙を見て銃をソファーの下から取り出すと銃撃戦になる。

それは一瞬で終わり逃げた少年以外はみんな死んでしまった。

感想

早々に復讐は完了。

その後は相手家族との復讐合戦です。

相手の家族は銃をいっぱい所持していたクレイジーな一家でしたね。

血の気も多く、みんなに嫌われていたでしょう。

その息子一人だけがまともだったのがこのストーリーの救いです。

幾つかのポイントに分けてみましょう。

①本当の犯人は

主人公の親を殺したのは誰なのか。

もちろん刑務所にいたやつということになっていたのだが、実は犯人の父だったようです。

相手の話では「父は癌だったので先が短く、兄は前科があったので、弟が身代わりに刑務所に入った。」らしい。

初犯ということもあり司法取引で早めに出所できたそうです。

つまり真犯人は相手の父だったのです。

癌だったのか、真実は不明ですが父はすでに死んでいました。

この場合復讐はどうなれば完了なのか。

主人公は困惑したでしょうね。

途中からは姉とその家族を守ることへと目的が変わっていきます。

②主人公の青い炎

ホームレスになったのは復讐以外に生きる活力がなくなったからでしょう。

なのでいつか相手が釈放された時のために、ガソリンを保管しバッテリーも消費しないように外してトランクにしまっておいたのです。

でも静かな性格なのでそこらへんのアクション映画のようにはいきません。

車の名義のせいで姉が狙われるとわかると目的を変更し相手から姉を守ることへとシフトします。

これも主人公は死んでもいいと決意していたからできたことでしょう。

でなければ後は自首して話は終わりだったのです。

③監督の個性

2、3本しか映画を撮っていないくらいの監督だと同じ俳優がでていたり内容が好みに寄っているところが面白いですね。

「グルーンルーム」でもサイコパスやシリアルキラーなどはでてきません。

まともな人間と組織だった危険な集団の静かな戦いというのが監督の特徴です。

あとポイントポイントで流れる音楽も特徴的です。

ロックやバンドが好きなようで、ライブのシーンやハードロックが流れることがあります。

これからの作品にも期待したいです。

まとめ

車の名義のせいで姉を巻き込み、相手が通報しなかったことにより銃撃戦の泥仕合になってしまいました。

かっこいい主人公ではないですが、満足の結果まではたどり着いたので良かったです。

遅くてダラダラした印象に感じられるかもしれませんが、音楽や間が気持ちいい作品です。

ストーリーもしっかりしていて、つじつまが合うのも快感です。

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tetsugakuman

tetsugakuman

基本的にはダークな映画を好む。
スリラーバイオレンスホラーミステリーサバイバルSFアクションなど。