監督は絶対SNSやってない 映画「デスNS/インフルエンサー監禁事件」感想とネタバレ
ここでは映画「デスNS/インフルエンサー監禁事件」のストーリーやネタバレ、感想などを紹介しています。
デスNS
インフルエンサー監禁事件
バズらせるためには・・・脱ぐ!
最近多くなりつつあるSNS系、スマホ系ホラー映画。
これはそのど真ん中をいく作品でした。
ストーリー
主人公は見知らぬ部屋で目覚める。
怪しげな廃墟で椅子に縛り付けられている。
「なにこれ・・・」
そう思っているとそこに気味の悪いマスクをした男がやってくる。
「君はケリーだね?」
「なんなのよこれ・・・、あんた誰?」
「・・・えっと、君はケリーだね?」
「私からなにが欲しいの?」
「いやいやいや、君はケリーだよね?」
「この変態やろう!」
「だから!!君はケリーだよね!?」
「なによ・・・そうだけど」
「ケリー、初めまして。私はチャールズだ」
「・・・初めまして・・・」
「そう!これが「挨拶」ってやつだよ、挨拶もまともに出来ないのかよ。」
マスクの男は挨拶に異常にこだわった後、ゲームをしようと言う。
主人公はSNSで約50万人のフォローワーがいるインフルエンサーだ。
ゲームは「時間内に必要な「いいね」を獲得する」シンプルなものだった。
主人公は悪態をつきながら強烈にこれを拒む。
マスクの男、主人公を殴る。
起きると、右の靴に血がべっとりとついている。
「・・・!!?何をしたの!?」
「君が言うことを聞かないから指を1本減らしたんだよ。で、ゲームをする気になったかい?」
主人公は渋々了承する。
最初は1時間以内に1000いいね。
設置された撮影ブースで写真を撮りタグをつけて投稿。
だがギリギリで1000いいね獲得できず。
またもや強烈にゲームを続けることを拒む主人公。
するとマスクの男は無関係の女性を同じ部屋へ連れてきた。
「何ここ?なんなの?」
次の課題は2時間以内に5000いいね。
「エロしかない・・・」
主人公はチアリーダーの格好をしているので、水を頭からかぶり、セクシーな写真を3枚投稿する。
これはなんとかクリア。
ここで、連れてこられた女性がスマートウォッチを持っていることをしる。
警察に連絡しつつ、ゲームを続ける。
が、2人が警察に連絡するついでにフォローワーを買い、いいね数を水増しした。
それがマスクの男にバレて、連れてこられた女は別室で射殺されてしまう。
その出来事から主人公はまた強烈にゲームを続けることを拒む。
すると、ゲーム続行のためにマスクの男は別の女を連れてくる。
次の課題は2時間以内に10000いいね。
主人公の彼氏は20万人のフォロワーがいるので、それも利用するために女2人でキスをし彼氏に別れを告げる「修羅場動画」を上げる。
これをクリアしたが、またしてもズルをやらかそうとしたことがバレてマスクの男は女を殺す。
主人公は「もう私を殺しなさいよ・・・」と言うがどうもマスクの男の目的はそこじゃないようだ。
マスクの男は言う。
「SNSは嘘ばっかりだ、本当じゃない。なのにみんなSNSのために生きているような感じだ。
だから中には「美しくないとダメ」って思い込んだりネットいじめが横行する!
ある6歳の女の子は君に憧れていたが、君が「あなたみたいな顔はどれだけ加工しても無理ね」って返事したんだ!
その子は次の日に自殺した!!」
その6歳の娘はマスクの男の娘だった。
「じゃあ私を殺しなさいよ!」
「違う!君に、君のフォロワーに君の口から伝えて欲しいんだ。
SNSのために生きちゃダメだってことを!」
マスクの男は撮影を始める。
主人公は家族に会いたい、家に帰りたい、もし時間を巻き戻せるならSNSなんかやらないと泣きながら話す。
ここで、マスクの男は死んだはずの女の人2人を連れてくる。
「どう言うこと・・・?」
実は全て仕組まれたことだった。
そして、誰も主人公を探していない、警察も捜査していない、そもそも誰も誘拐されたことに気付いていないと知らされる。
家族にはろくに連絡せず、SNSに明け暮れ、いいねとフォロワーを稼ぐことしか考えていなかった主人公。
マスクの男は「仲間になってくれ。君のようなインフルエンサーを救うために」
ここで眠らされた主人公。
目覚めると警察官に囲まれていた。
「大丈夫ですか?怪我はないですか?」
足の指はなんともなく、ただ赤い液体が靴に塗られているだけだった。
「誰かに連れてこられたのですか?」
主人公は首を横にふった。
そして、他のインフルエンサーを監禁し「連れてこられた女」を演じるようになった。
端的ネタバレ
インフルエンサーの主人公は拉致監禁され、いいねを稼ぐゲームをやらされる。
しかし、それは全て犯人の演出で、世間は拉致もゲームのための投稿も知らなかった。
犯人はSNSに入り浸る主人公を救うためにこの活動をしていた。
最後には主人公も犯人の仲間になった。
感想
かなりストレートで説教じみたメッセージが多かったですね。
そしてよくある「コミュニケーションが下手な人たち」の集まり。
捻りもないので飽きてしまう可能性もあります・・・(映画館で寝ている人がいました)
いくつかのポイントで振り返ってみましょう。
監督絶対SNSやってない
監督はSNS大っ嫌いなんでしょうね。
ストレートにそれが伝わってきます。
SNSやってないだろうって証拠がゲームの内容です。
最初のゲーム「1時間以内に1000いいね」って楽勝すぎませんか?
フォロワー50万ですよ。
正直「あ」って投稿しただけで1000くらいのいいねはつくと思います。
「おはよう」だけでも数万いくと思います。
2時間以内に10000いいね?
下着の写真なんて載せたら拡散もされて10万いいねくらい稼げると思います。
監督、SNS嫌いすぎですよ。
コミュニケーションが下手
ホラー映画でありがちですが、会話が成立していない、相手の立場を考えない人多すぎです。
もちろん、パニック状態なら仕方ない部分はあります。
今作の主人公は特に意志が強い人なので犯人に全く怖気付いていませんでした。
そのせいで犯人の言うことをほぼ聞かず「いいから殺しなさいよ!」と言い続けます。
若干イライラしますよね。
2人目の女性が目覚めて何がなんだかってときに「うるさい!」「黙ってて!」ともう説明も放棄しています。
他の映画ですけど、警察への説明が下手すぎたり、騒ぐなって言われて騒いだり。
まー、あるあるですけどね。
メッセージが強い
この映画のテーマはもちろん「SNSが人生じゃない!」ってことだと思いますが、もう今からSNSをなくすと言うのは難しでしょう。
どっちかと言うとうまく付き合っていくしかない。
私が中学生、高校生の時はSNSもLINEもなかったので、今考えるとよかったなと思います。
現実世界での人付き合いも大変なのにネットでもコミュニケーション取らないといけないですからね。
でも、SNSのいい面もたくさんあります。
ただそんなことはお構いない!
監督はSNSがとにかく嫌い。
一貫して「SNSは良くない」と言うことを説教じみた感じで主張し続けます。
もちろん、言いたいことはわかりますし、犯人と同じ境遇ならそう思うでしょう。
映画のメッセージは大切ですが、受け取る人がいるのかと考えると難しいと思います。
こうやってハーレムが・・・
余計なことですが、登場する女性たちは犯人に心酔してますよね。
犯人、なんかそれが気持ち良くなってないですか?
インフルエンサーを自分の周りに置くことでなんか優越感感じている気がして、危険な臭いがしました。
最後に
皆さんはいかがでしたか?
個人的にエンドロールの短さが面白かったです。
体感で1分でした。
特典でもらったシールどこに貼ろうかな・・・。
この記事を書いた人
tetsugakuman
基本的にはダークな映画を好む。
スリラーバイオレンスホラーミステリーサバイバルSFアクションなど。