映画「ラ・ラ・ランド」ネタバレと感想 ホラー好きが見るとこうなる。
ここでは「ラ・ラ・ランド」のストーリーと感想を紹介しています。
ホラー好きが見るとどうなるのでしょうか?
なぜ見たのか。
個人的には映画館に行ったらこれしかやっていなかったから、である。
あと出演者ライアン・ゴズリングのファンなので見ました。
話題作は避けたい傾向にありますが、ある程度楽しめました。
音楽やダンスはただただ受け取りました。
と、こんな感じで明るく楽しい映画が苦手な人がみるとどうなるのだろうか?
ストーリー
!ネタバレあり!
魅力的なジャズが流れるお店を開きたい主人公。
女優になりたいヒロイン。
この二人が徐々に惹かれ合う。
主人公は誘われてバンドに参加し、好きなタイプの音楽ではないが成功する。
ヒロインはオーディションを受け続けるも全然ダメ。
主人公に「自分のやりたいことをやってみたらどうだ」と提案される。
ヒロインは一人芝居をするために会場を押さえたりと奔走する。
忙しくなる主人公にヒロインは「自分のお店を持つ夢は?」と問う。
すると「俺は大人になったんだ、これが仕事なんだ」と反論。
口論になる二人。
険悪なままヒロインの一人芝居の日が来る。
一人芝居後、散々な結果に実家に帰ってしまうヒロイン。
バンドの写真撮影のせいで間に合わなかった主人公。
しかし、映画の配役をしている事務所の関係者がヒロインを気に入る。
主人公はヒロインを迎えに行き、配役のオーディションを受ける。
結果、オーディションに受かり、トントン拍子で有名女優になるヒロイン。
5年後
結婚もして、子供もできて順風満帆。
ある日、旦那とたまたま寄ったジャズのお店に主人公がいた。
そこは主人公のお店だった。
主人公はピアノを弾く。
曲終わりで帰るヒロイン、見つめる主人公。
目があう二人。
end
感想
免疫がなくてもなかなか楽しめました。
最後のシーンがハッピーエンドじゃなくてよかった。
いや、あれはあれでハッピーエンドなのだろうけど、ただの明るく楽しいだけの映画ではない。
壮大で派手なミュージカルシーンはすごかった。
ラスト前に描かれている「あったかもしれない」ストーリー。
主人公とヒロインが上手くいく、完全なハッピーエンドを見せておいてからの、ある意味バッドエンディング。
主人公のなんとも言えない表情。
ヒロインの返し。
ここはセリフがないので見た人がそれぞれの気持ちを入れることができます。
ホラー映画で言う所の「殺人鬼はまだ生きてるけど、とりあえず二人無事に逃げられた」状態ですね。
続編あるパターン。
純粋な不安
「あれ?急に歌い始めたけど、どうしたんだ?」って思うシーンがありました。
ヒロインの最後のオーディション。
何か物語を話してと言われて、最初は話していたのに、急に歌い始めます。
これは、歌い始めちゃったのか、それともミュージカルとしての歌なのか。
迷いました。
言ってること分かりますか?
ないんですよ、ホラー映画には、そんなシーンが。
だから初体験なんです。
Another Day of Hell – La La Land Parody – TightFive comedy
こんな感じです。
お約束がわかっていないと若干不安になり、そしてそれを引きずってしまいます。
もちろん、光の具合が変わったら「はい、ここからミュージカルですよー」なのだとは思いますが。
ホラーの場合は誰かがいちゃつきだすと「誰か死にますよー」ですからね。
好きなシーン
最初のダンスの前、一緖に歩きたいので車が遠くにあると嘘をつく主人公。
そして、相手が車で走り去ると自分の車に戻っていくあたりがシンプルでいいですね。
わかりやすい。
しかし、ヒロインの車はなんとプリウスですよ。
パーティー会場で鍵を預けるのですが、ほとんどがプリウス。
これは皮肉だと受け取りました。
そんなんじゃゾンビに襲われても逃げられないぞってことですよ。
あと、宇宙の中をダンスしているようなシーンもよかったです。
嫌いなシーン
途中で口論になる二人。
ヒロインには夢を追えと言っておきながら、自分は好きでもない音楽をやっている主人公。
この普通の喧嘩を見ているのが嫌でした。
「ゾンビが来てるのよ!早くしなさいよ!」とかだと安心して観られるのに。
あと、一人芝居後のヒロインが痛々しくて、辛いです。
帰っていく客に「大根だな」とか「才能ない」とか言われて、それが聞こえてしまう。
客も入らず、会場のお金も払えない。
こんな惨めなこと、思い上がってしまったことを一部主人公のせいだと思っている。
気がします。
その後、いい知らせを持って主人公がヒロインの実家に行きます。
それなのに「できない、向いてない、傷つきたくない」と拒否するヒロイン。
この「選択肢を自分で選択する苦悩」は見ていて辛いです。
「ゾンビは倒せ」「殺人鬼は倒せ」「逃げないと死ぬ」これはわかりやすいです。
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最後のオーディションのあと、二人は公園に行きます。
どうだったと聞く主人公に「どうかな、わからない」と自信がない様子。
「大丈夫だ、絶対に受かってる、俺にはわかるんだ」と主人公。
ここで決定的な分かれ道がやってきます。
オーディションに受かれば撮影が遠くパリで何ヶ月もあります。
主人公の顔をジーーーっと見るヒロイン。
多分、素敵な言葉を待っていたのでしょう。
例えば「一緖に行くよ」とかプロポーズとか。
でも、そんなことはなく、シーンは終わってしまいます。
ホラー映画では二手に分かれると、必ず片方が死にます。
気をつけてください。
そして、5年後。
5年!?そんなに飛ぶの!?
と、かなり(まんまと)びっくりしました。
ホラー映画に五年後はありません、基本的に一晩の話です。
それぞれの道を歩んだ二人が出会い、無言で見つめあう。
どこか心が通じ合っている二人。
でも、そのまま別れてしまう。
恋愛って難しいですね。
ホラー映画だといい感じになったあと片方が死にます。
そのストレートな感情に慣れていると、かなりもやもやします。
良くも悪くも。
ラ・ラ・ランドをホラーにするとこうなる
まず、最初の高速道路のダンスシーン。
あれは、最初に止まったガソリンスタンドに変わります。
奇妙な店長が出てきて一緖にダンス。
ヒロインと仲間たちのパーティーはロッジに変更。
ここで逸れた仲間が知らない間に何人か死にます。
そして惹かれ合うシーンはロッジの脇にある湖での遊泳としましょう。
湖でダンス。
その後、ロッジで変なものを見つけて開けるか開けないかの口論に。
女性は森へ走って行ってしまいます。
追いかける男。
しかし、殺人鬼に捕まってしまうヒロイン。
部屋の中には殺人鬼とヒロイン、部屋の外でタイミングをうかがう主人公。
するとヒロインがなんとか脱出、しかし一緒に来ていた別の男に助けられます。
5時間後。
ヒロインと男を殺してしまった主人公。
実は殺人鬼は主人公で二重人格だった。
end
まとめ
ホラー映画は選択肢がないからわかりやすいんです。
怪しい場所を見つけたら、入るんですよ。
でもミュージカルというか、選択肢を自分で選択する映画は大変です。
それこそが人生だし、見ている人の後押しになったりアドバイスになったりましす。
いい音楽、素敵なダンスを楽しんで人生にちょっと悩む。
それがこの映画ですね。
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この記事を書いた人
tetsugakuman
基本的にはダークな映画を好む。
スリラーバイオレンスホラーミステリーサバイバルSFアクションなど。