映画「ブライトバーン/恐怖の拡散者」ネタバレと感想 ダークスーパーマンの誕生。
ここでは映画「ブライトバーン/恐怖の拡散者」のストーリーや魅力を紹介しています。
スーパーマンがダークサイドだとこうなる。
ブライトバーン
恐怖の拡散者
母の愛は闇に勝てるのか?
宇宙から飛来した赤ん坊は、世界を救うのか、滅ぼすのか。
スーパー能力のある少年が思春期真っ只中。
思いのままに、全てを”奪う”
ストーリー
カンザス州ブライトバーン。
家畜を育てながら田舎で生活している夫婦がいた。
夫婦は子供が欲しいと切に願っていた。
だが、なかなか子宝には恵まれなかった。
そんなある日、家の近くに”何か”が飛来する。
10年後。
少年(ブランドン・ブレイヤー)は学校でいじめられている。
その反動か、彼はダークヒーローを自分のノートに描いていた。
母親に見つかりそうになるとそれを必死で隠した。
母親は少年の部屋に隠された女性の下着の広告を切り抜いた束を見つける。
子供の成長を実感する両親。
しかし、その束の中に内臓の写真なども入っていた。
「男の子ってこういう感じなの?」と聞く母親。
「いや、男の子って的なやつじゃないな・・・」と答える父親。
ある日、少年は納屋から”何か”に呼ばれる。
謎の言語を発しながら納屋に向かう少年。
納屋のある扉の中から赤い光が漏れ出していた。
少年はそのドアを必死で開けようとする。
異常に気づいた母親はそっと彼を抱きしめ、ベッドへ戻す。
翌日、母は父に言った「あの子、とうとう見つけちゃったわ。」
ここから少年は覚醒し始める。
クラスメイトの手を握り潰したり、叔父を車ごと空中へ持ち上げて落下させて殺したり、レストランのおばさんを拉致したり。
親も警官も少年が何か怪しいと感じていた。
警官はあるマークが現場に書かれていることに気づいた。
Bを2つ左右対象に重ねたようなマークを。
それを知っているかと警察に問いただされるが突っぱねる母親。
だが、母親は知っていた。
彼がノートいっぱいにそのマークを描いていたことを。
その頃、父親はことの責任を取ろうと少年と一緒にキャンプに出かけていた。
元々森の中に落ちた隕石から見つけた子供。
これ以上被害者が出る前に自分の手で始末しようと決心していた。
鹿をハンティングするフリをして少年の頭を撃った。
しかし、少年は負傷すらしなかった。
怒り狂った少年は目から光線を出し、父親の脳を焼き貫いた。
同時に全ての犯人が自分の息子だと気づいた母親は父親に電話。
「あなたの言っていたことが正しかったの!
犯人はあの子だったのよ!」
「・・・・・・・・・ママ、僕だよ」
少年は超高速で飛んで帰ってきて家の上に浮遊していた。
急いで警察に電話するが少年は怒りに任せて家を壊し始める。
警察が到着するも、虚しく惨殺される。
母親は唯一少年を傷つけることのできる物質(少年の乗ってきた飛行船”隕石?”)を納屋に取りに行く。
納屋の奥で赤く光る宇宙船から部品を剥ぎ取ろうとした時、壁に内臓が標本のように開けられている人が貼り付けにされているのを見つける。
それはレストランから拉致されたおばさんだった。
母親は意を決して剥ぎ取った部品を隠して少年を探す。
目の前に不気味なマスクで現れた少年。
母親はマスクを取り、彼に言う。
「たとえあなたが犯人だったとしても、必ずあなたの中に”善”があるとわかっているわ。」
すると少年は「僕はいい事がしたい」と言う。
抱き締めたフリをして破片を振りかざすが少年に呆気なく止められてしまう。
裏切られたと感じた少年は母親を天高く連れて行く。
そして母親を雲の上から落下させ、ほくそ笑む。
そこに飛行機がやってきたのでついでに飛行機を墜落させ、家の大惨事を飛行機墜落で誤魔化した。
ラスト
世界中で謎の飛行人間が目撃されるようになる。
初めはブライトバーンの上空に。
感想
結構ダークというか、救いようのない内容でしたね。
グロ描写もあったので一般にはお勧めできない作品。
読み解くには面白い題材だと思います。
ここから「ヒーローホラー」が広まっていけば面白いと思います。
①ベースにある2つのテーマ
1つ目は「思春期の子育てって大変だよねー」だと思います。
思春期は男の子はモンスター。
そいつが万が一スーパー能力を持っていたら、考えなしに人を殺すでしょうね。
2つ目は「スーパーマンが悪役だったらどうする?」です。
今回登場するブライトバーンはスーパーマンとほぼ同じ能力を持っています。
ありえない腕力、超高速移動、飛行、目からビーム。
スーパーマンは善の塊みたいな人なので良かったですが、そうじゃなかったら?
映画「バットマン VS スーパーマン」でみんなが恐れ始めたことを描いています。
しかも、今回はバットマンもアベンジャーズもいない。
地球は滅びるのか?
②主人公は誰?
今作の主人公は誰なのでしょうか。
映画には必ず感情移入できるキャラクターが必要です。
ブライトバーンは今作のメインキャラクターではあるが、主人公ではないです。
ドラえもんでいるところの”ドラえもん”なのでのび太が必要です。
(タイトルに名前が来てもそれが主人公ではなく”象徴”となるパターンも多いです。)
しかし、母親はエイリアンに異常に愛情を持っているから除外。
唯一まともなのは父親ですが、そこもなんか弱い。
少年を主人公にするのであればもっといじめられて「反撃しろ!」と観客が思わなくてはいけません。
今作では若干のいじめ、否、むしろ強めにいじられてるくらいで”いじめ”とは言えないかもしれません。
なので少年は主人公ではない。
それがこの映画の一番の問題点だと思います。
③イニシャルが同じ。
映画「レディ・プレイヤー1」を見るとわかりますが、ヒーローの主人公はイニシャルが同じになるようです。
レディ・プレイヤー1の主人公はウェイド・ワッツ=WW
スパイダーマンはピーター・パーカー=PP
ハルクのブルース・バナー=BB
デッドプールのウェイド・ウィルソン=WW
などなど。
今作はブライトバーンもBBで名前もブランドン・ブレイヤーでBB。
多分「厨二病的なまでに極度のヒーロー映画ですよ!」みたいだと感じました。
もうBBBBですからね。
④続編
今作の結果によっては続編もあり得るらしいです。
もしそうなった場合、映画のラストで登場した水中男とかが出てきそうですね。
是非とも見てみたいので作ってください!
お願いします!
まとめ
非常に惜しい、と感じました。
例えば親友か彼女がいて、そいつに観客は感情移入しつつブライトバーンの暴走を見るみたいな構図だったらもっと面白かったのではないかなー。
制作に「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のジェームズ・ガンがいたのでもしかしてとは思ったのですが、やはりヨンドゥことマイケル・ルーカーも出てましたね。
こういう小ネタがいいですよね。
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この記事を書いた人
tetsugakuman
基本的にはダークな映画を好む。
スリラーバイオレンスホラーミステリーサバイバルSFアクションなど。