映画「フォース・プラネット」感想とネタバレ 火星に・・・行くのだ!
ここでは「フォース・プラネット」のストーリーと感想を紹介しています。
日本では劇場未公開作品。
フォース・プラネット
フォース・プラネットとは・・・・
水金地火木土天海冥、左から四つ目だからですね。
なぜ見ようと思ったのか。
それはマーク・ストロングのファンだからです。
キングスマンなどで知られる名脇役。
「記憶探偵と鍵のかかった少女」では主演です。
この作品が結構お気に入りです。
なので、新作がSF物と聞いてワクワクしていたのです。
しかしアメリカでの公開も過ぎてしばらくなんの音沙汰もない。
忘れていた頃に販売とレンタル開始。
ストーリー
!ネタバレあり!
地球の移住先として真剣に検討され始めた「火星」。
宇宙でも月でもそうですが、必ず「最初の一人」が存在します。
それが今回のキャプテン。
一番の問題は「水」。
それを解決した技術者が主人公。
なんと「土」から「水」を作り出すことに成功。
その技術と知識を引っさげて主人公が火星へ行くことになった。
技術的に帰還は難しく、事実上の「片道切符」だ。
二度と地球の空気を吸うことなく死ぬことが確定する。
片道260日。
最初は順調に進んでいる。
ヒューストンとの通信も順調。
しばらくして補給船と合流。
彼が「最後に会う人間」と一緒にいれる時間は8時間。
しかし、彼らは歓迎もせずかなり疲弊していた。
違和感を感じつつもまた一人旅。
計画としてはもう一人女性が後を追ってきている。
トラブルがありつつも順調に進む。
そしてある日。
機械をいじっているとトラブルが発生。
飲み水が汚染されてしまう。
時を同じくして後から来ていた女性宇宙飛行士の宇宙船でトラブル発生。
帰還するという。
宇宙船の中に広がる埃。
少なくなる飲み水。
結露で見えない窓。
生えっぱなしのヒゲ。
誰が読むかもわからない日記を書き続ける。
ヒューストンとの交信も無視。
荒れ放題の船内。
ほとんどない飲み水。
ヒューストンからの指令は
「計画は中止。帰還せよ。」
でも船長は進む。
なぜなら「火星へ行く」ことが彼の使命だからだ。
美しい宇宙空間をさまよい彼は降り立つ。
火星へ。
一人。
静かに。
感想
「火星」「一人」「サバイバル」と聞いて何が思い浮かびますか。
どうしようもなく「オデッセイ」でしょう。
なので二番煎じというか、劣化版扱いをされてしまうことは必至。
劇場公開されなかったのも頷けます。
そして、やってはいけないことを2つやっています。
1.禁断の「人工重力」装置。
2.宇宙服がダサい。
1.禁断の「人工重力」装置。
人工重力はよく目にします。
遠心力を利用したりさまざまです。
でも、この映画は基本的に登場人物は一人。
生活空間も一部屋。
なので「部屋で男が右往左往しているだけ」の映画なんです。
「ここは宇宙だ!ここは宇宙だ!」と観客が想像で足さないとSF映画には見えません。
2.宇宙服がダサい。
近未来物では宇宙服はポイントの一つです。
時代設定はほぼ現代(2020年代くらい)なのでしょう。
映画「ライフ」でも人類は火星に降り立っていないようですし。
なので宇宙服も現代版でいいのではないでしょうか。
オデッセイがこれ。
かっこいいし、強そう。
未来感もあるし、色も「マーズ色」してますね。
これがインターステラー。
機動力もあり、現代の改良版っぽい感じがします。
この2点を怠ったが故にちょっとがっかりな仕上がりになっています。
後半、哲学的になったかと思ったが、そうでもない。
幻想的な宇宙の風景が映し出されるが、地球と火星の間はこんなんじゃないなって知識が邪魔します。
まとめ
煮え切らない、突き抜けない作品。
マーク・ストロングが好きな方なら見てもいいのではないでしょうか。
オデッセイと比べられるぐらいなら大胆なラストに変更しても良かったのではないだろうか。
この記事を書いた人
tetsugakuman
基本的にはダークな映画を好む。
スリラーバイオレンスホラーミステリーサバイバルSFアクションなど。